ピンクの制服に身を包み、紫のネクタイを締め、紫のロングストレートウィッグと鮮やかなブルーのカラコンを装着して鏡を見つめた時、何年も胸に秘めていた願いが今まさに叶ったのだと実感しました。ずっと挑戦したかった戦場ヶ原ひたぎ コスプレを、今回〈物語〉シリーズの集合写真(合わせ撮影)という最高の形で実現することができました。
まず何よりも、企画を一手に引き受けてくださった主催の朔夜さんに心からの感謝を伝えたいです。スタジオの手配から小道具の準備、当日のタイムスケジュール管理、さらには後処理のエフェクト構想に至るまで、すべてを完璧にリードして形にしてくれました。自ら段取りに追われることなく、信頼して指示に従い全力を注げる合わせ撮影に参加できるのは、本当に幸せで心強いことでした。
ひたぎを演じる以上、衣装や小道具のディテールに妥協は許されません。赤い襟と袖口がアクセントになったピンクのシャツに紫のプリーツスカートを合わせた衣装は、スタジオの光を受けて上質な質感を放ちます。脚のラインを美しく見せるため、足元には黒ストッキングのオーバーニーと黒のローファーをセレクト。小道具にはホッチキスとハサミを用意しました。これらは彼女の個性を際立たせる絶対的な象徴です。写真映えを意識し、指先や手首の角度を何度も微調整しながら、警戒心を滲ませた冷徹な所作を追求しました。
撮影は充実そのものでした。白ホリスタジオではカメラマンさんの誘導のもと、多彩なソロカットに挑戦。ホッチキスを頭元に掲げたり、ハサミを片手に振り返ったりと、シャッターが切られる瞬間の眼差しに全神経を注ぎました。写真11で見られるような、スカートがふわりとなびき文房具が宙に舞う演出を再現するため、現場で立ち位置や動作を何度も検証。後処理のエフェクト合成も相まって、躍動感あふれるドラマチックな1枚に仕上がりました。
教室セットでは圧巻の集合写真を撮影しました。黒板の前に7人が並び、カチンコやアタッシュケースを手に、レインコートやドレス、大きなピンクのリュックサックなど、それぞれの衣装で勢揃い。みんなでポーズを話し合い、ウィッグや衣装の乱れを整え合う時間はとても温かく和気あいあいとしたものでした。スタジオでの休憩中にもオフショットをたくさん撮影し、猫耳に丸メガネをかけた仲間や黄色いウサギ帽子の仲間たちとリラックスした楽しい時間を過ごしました。
今回の合わせ撮影は、単なるキャラクター表現を超え、同じ情熱を持つ仲間たちと学び合える貴重な機会となりました。衣装の細かな着こなしから小道具の構え方に至るまで、一つひとつの細部がコスプレへの理解をさらに深めてくれました。体力は消耗したものの、全員が同じゴールに向かって全力を注ぐ姿を目にして、胸の奥が温かな充実感で満たされました。これからも皆様に喜んでいただける素晴らしい作品を届けていきたいです。