元データを書き出した瞬間から、今回の八重神子のコスプレ写真は決して手抜きをしてはいけないと確信していました。これまでは手元の雑務が多すぎたことに加え、いわゆるP人(知覚型)特有の先延ばし癖のせいで、写真はカメラのメモリーカードの中でずっと眠ったままでした。最近、SNSで「本番写真はいつ公開されるの?」という質問をよくいただくようになったので、ちょうど手が空いたこのタイミングで、急いでこの作業をスケジュールに組み込み込みました。皆さんのお手元に見えている通り、現在は後期の精細レタッチ作業を進めており、このバージョンはすでに初期の色調補正を終えた状態です。
今回の撮影全体のプランニングには、かなりのこだわりを詰め込みました。八重神子のキャラクター設定自体、和風のテイストに茶目っ気(遊び心)が融合したものであるため、衣装の準備から小道具のセッティングに至るまで、原神の世界観が持つあの繊細さをそのまま再現しようと試みました。手元にある紅白のコントラストが効いた和風のアウターは、暗纹(ジャガード織)の入った生地を選び、特に袖口のひらひらとした軽やかなシフォンは、ライティングや微かな空気の流れによって非常に立体感のある写真の質感を表現してくれます。衣装の清潔感を保つため、撮影前にはわざわざアイロンがけも行いました。非常に手間のかかるプロセスですが、仕上がりのためにこれらのディテールは絶対に省略できません。
ウィッグと獣耳の部分も、今回のスタイリングにおける重要なポイントです。あのピンクの狐耳は、モコモコとした質感を表現するだけでなく、ヘアスタイルのシルエットと自然に馴染ませる必要がありました。多層構造のウィッグパーツを使用してふんわりとしたボリューム感を作り出し、専用のハードスプレーを合わせることで、髪の毛が静止状態でも動的な状態でも形をキープし、硬く見えないようにしました。頭頂部の金色の葉っぱの髪飾りや、耳元のサファイアのイヤリングは、自分で素材を探して特注した金属パーツで、暖色系の撮影ライトの下できれいな光沢を放ち、画面全体に上品な気品を添えてくれます。
和風撮影の構図に関しては、濃厚な日式浮世絵スタイルの屏風を背景に選び、伝統的な畳の床と組み合わせることで、まるで稲妻の神社の午後に身を置いているかのような空気感を演出しました。人物のポージングや表情も、キャラクターが持つあの余裕たっぷり(従容不迫)で、少し小悪魔的な設定を参考にしています。手にしたメタリックな質感の杯は、実は非常に重要なインタラクティブアイテムであり、構図や視線の焦点を調整する上で大きな役割を果たし、写真全体の物語性が空虚に見えないように引き締めてくれています。
実のところ、コスプレ写真のレタッチ作業のボリュームは、撮影そのものに比べて決して引けを取りません。現在は1枚1枚、細かく精査しながら調整を行っています。通常の肌のスムージング処理や全体の輝度・コントラストの調整だけでなく、衣装の細かな乱れやエッジの処理も個別に行わなければなりません。例えば、胸元の複雑な金属装飾には立体感を加え、紅白の境界線は環境光に合わせて色を塗り直すことでグラデーションをより自然にし、さらに瞳のアイキャッチ(眼神光)を単独で抽出して明るくすることで、視線がしっかりと定まり、キャラクター特有の神髄が伝わるようにしています。これらの後期作業は細かくて大変ですが、普通の写真をハイクオリティな作品へと昇華させるための鍵にほかなりません。
現在、第1ラウンドの基礎的な色調補正はおおむね完了しており、現在はさらに紅白の彩度や衣装のシャドウ部分のディテールの微調整を行っている最中です。レタッチというのは不思議なもので、拡大して見るたびに「ここをもっと最適化できるのではないか」と感じてしまいます。皆さんを長くお待たせしないよう、最近はピッチを上げて作業を進め、精細レタッチ版の完成品をできるだけ早くまとめたいと思っています。何と言っても、大好きなキャラクターを自分なりの解釈を交えてレンズ越しに記録できることは、それ自体が非常に有意義なことですから。