今回は昨秋に撮影した『崩壊:スターレイル』の本編写真を、今年の中秋節の節目に合わせてお届けします。私が停雲 コスプレを、相方の煉煉様が御空 コスプレを担当しました。撮影ロケ地にはStation Studio_駅前スタジオ2.0を選定。スタジオ内には元から重厚な木製家具やクラシカルな格子窓が豊富に設えられており、作中の「仙舟」の世界観と見事に合致したため、大掛かりな建て込みの手間を省いて理想の空間を作り上げることができました。
衣装面において、私の停雲の装束は青・白・黒の3色を基調とし、首元のファーや金色の金属装飾が豊かな立体感を演出しています。レンズ越しに美しいドレープ感を出すため、撮影前日に隅々までアイロン掛けを行いました。ウエストから脚にかけてのラインが身体に吸い付くタイトな設計となっているため、ライティング下での見栄えを計算して装飾品やストッキングの質感選びにも注力。黒のシアーなストッキング コスプレを取り入れたことで、全体の配色バランスを整えつつ、脚のラインをすらりと長く魅せ、ほのかな艶っぽさを添えることができました。ウィッグは深緑にダークトーンのローライトを忍ばせ、頭頂部の大きな狐耳をセット。大掛かりな動きでもズレないよう、大量のヘアピンとハードスプレーで強固に固定しました。
煉煉様が演じる御空は鮮烈な赤髪のツインテールに、赤・黒・白の装束と朱色のリボンが映え、暖色系のライティング下で息を呑むような存在感を放ちます。幾度となく併せを重ねてきた間柄ゆえ、撮影中の息の合い方は抜群でした。カメラマンの孽縁様が全体のトーンを統括し、二人の間の自然な空気感とインタラクティブな距離感を巧みに切り取ってくださいました。
撮影全体は「中秋」という祝祭の情景を主軸に展開。木製の座卓を用意し、月餅や茶器、折りたたみ扇子、白兎のぬいぐるみを配置しました。背景に浮かび上がる巨大な満月のプロップは、幽玄な情趣を醸し出す決定的なキーアイテムとなりました。板敷きの上に腰掛けてお互いに月餅を食べさせ合ったり、寄り添い合って月を眺めたり、テーブルに脱力して微睡んだりと、多彩なシチュエーションを構築。曲線を美しく魅せつつ、いかに不自然さを排すかがポージングの肝であり、露出に配慮しながら重心を傾け、脚を交差させたり斜めに流したりしてシルエットを整えました。身体のラインを強調する衣装ゆえに長時間のキープは体力を消耗しましたが、モニターに浮かぶ完成度の高いカットを目にした瞬間、疲れも吹き飛びました。
現像後のグラフィックデザインと文字レイアウトは煉煉様が全権を担当。優美な古風グラフィックをふんだんに取り入れ、「今夜月明人尽望、不知秋思落誰家(今宵の月明かりを誰もが見上げる、秋の思慕は誰のもとへ届くのだろう)」という詩句や、「星海浩瀚、星槎穿梭千里(星海は果てしなく、星槎は万里を翔ける)」といった世界観に寄り添うフレーズをレイアウトし、作品が放つ祝祭の情緒を劇的に深めてくれました。タイポグラフィのあしらい一つひとつが、レトロな郷愁と親愛の絆を力強く物語っています。全体として温もりあふれるアンバーの光彩に満ち、美しい団欒の情感が息づく作品となりました。撮影から月日が経った今見返しても、当時の温かい空気が鮮やかに蘇ります。