今回の『ブルーアーカイブ』下江コハルのチアリーダー撮影は、準備段階から多くの工夫を凝らしました。ピンクと白を基調としたセーラー襟のチアリーダー衣装は、想像以上にすっきりとしたタイトなシルエット。キャラクターの個性を引き出すため、胸元の黒い細紐と鈴をご自身で結び直してレンズ越しにより精巧に見えるよう調整し、ピンクのアームカバーも布地を厳選して原画の質感を忠実に再現しました。ウエスト周りも程よく絞ることで、全身のプロポーションが綺麗に整うよう仕立てています。
ヘアスタイル面では、ピンクのロングウェーブウィッグの根元をふんわりと立ち上げ、羽とヘイローがあしらわれた帽子をしっかりと支えられるようセットしました。頭頂部のピンクのアクリル製ヘイローは細い針金で帽子に固定しており、長時間被っていると少々重みを感じますが、落下を防ぐため頭の重心を慎重にキープ。帽子のつばの両側に添えられたダークトーンの羽根飾りも手作業で重ね合わせ、立体感あふれる仕上がりにしました。赤系のカラーコンタクトにピンクのアイメイクとチークを重ね、愛らしく血色感のある表情を演出。黒のチョーカーから下がるコードの長さも微調整し、動きの中でも自然に垂れ下がるよう配慮しています。
ボトムスにはピンクのパイピングが入った白のプリーツスカートを選び、腰の後ろに大きなピンクのリボンを結びました。レイヤードを際立たせるため、白ストッキング(オーバーニー丈)にダークカラーのストラップ、そして青白のハイカットスニーカーをコーディネート。この足元は歩きやすく、躍動感のあるポージングでも動きを妨げません。手にした黄色と白のふわふわなポンポンはチアリーダーの王道アイテムで、軽快に振るだけで画面がパッと華やぎます。シチュエーションのバリエーションに合わせて、ソックスを膝上まで引き上げたり足首で少したゆませたりと、異なるニュアンスを楽しみました。
撮影ロケーションには教室や体育倉庫をイメージしたスタジオを選定。黒板や木製ロッカー、青と黄色のバレーボールが詰まったスチールカート、フロアマットや紅白のポールなどが並び、青春の部活の空気感が漂います。バレーボールやポンポンを小道具に、床にあぐらをかいたり、机に腰掛けたり、ポンポンを掲げて跳び跳ねたりと多彩なアクションを展開。明るいスタジオ照明を活かし、温もりと爽やかさが同居するトーンを構築しました。脚のラインがすらりと美しく映えるようカメラマンさんと構図を詰め、無邪気さと愛らしさを切り替えながら生き生きとした瞬間を切り取りました。
スニーカーと白ストッキングの組み合わせでフローリングを動き回るため、滑らないよう常に足元に注意を払うなど、体力勝負の一面もありました。元気いっぱいのポーズを保ちつつ、激しい動きでスカートが乱れたりヘイローが傾いたりしないよう細心の注意を払い、要所をクリップで固定してトラブルを防止。自然光と補助光をバランスよく組み合わせることで強い影を和らげ、素肌の透明感を美しく引き出しました。レタッチにおいてもピンクとブルーの鮮やかさを大切に残し、二次元ならではのビジュアルの魅力を強調。細部までこだわり抜いた準備が背景と溶け合い、思い描いた通りの素晴らしい仕上がりを残すことができました。