【西施コスプレ】玲瓏珍味、タンフールーと少女の活気あふれる午後 - 1 枚目
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【西施コスプレ】玲瓏珍味、タンフールーと少女の活気あふれる午後 - 10 枚目

今回のオナー・オブ・キングスの西施「玲瓏珍味」の衣装セットは、ここ最近で特に満足のいく作品になりました。撮影当日はあいにくの曇り空で、光全体がどんよりとしていたため、本来の売りである赤と青のコントラストの鮮やかさが上手く出せるか少し不安でした。ですが、ロケーション場所をすでに決めていたので、思い切って撮影に臨みました。幸いにもツインフラッシュ(AD200×2基)にディフューザーを組み合わせて持参していたため、回廊や古建築の下でも顔のトーンや衣装の質感を綺麗に引き出すことができました。ソニーα7IVの暗所におけるダイナミックレンジはさすがの威力で、シグマ85mmの大口径レンズと合わせることで、背景の古建築や木の葉を非常に柔らかくボカしてくれ、不自然なデジタル処理感のない描写になりました。

レタッチでは、全体をデジタルフィルムシミュレーションの方向性で色調補正しました。ハイライトをあえて抑えることで、赤い衣装と青いプリーツスカートの対比をより鮮明にし、ほんのりとレトロな粒子感を加えた結果、大快晴の日よりもかえって深みのある味わい深い雰囲気に仕上がりました。小道具のタンフールー(糖葫芦)は、手に持ったり、口に咥えたり、柱に立てかけて装飾にしたりと、色々とポーズを工夫しました。6枚の写真で5パターンのポーズを表現しており、これはカメラのアングルや構図のコントロール力が試される部分でもありました。曇りの日は自然光特有の指向性がないため、ストロボを使って木漏れ日のような斑な光の差し込みを擬似的に作り出す必要があり、ライティングの配置にはかなりの時間を割きました。スカートの裾の立体感や袖口のリボンのなびきは、すべてこの補正ライティングによって支えられており、そうでなければメリハリのない平坦な写真になってしまうところでした。

このキャラクターならではの甘く愛らしい雰囲気を再現できたのは、ひとえに照明と構図を少しずつ磨き上げた結果です。こうした中国風写真の装いは、古建築の回廊での撮影に本当にぴったりですね。赤い柱や石の欄干が、衣装の配色と素晴らしい相互作用を生み出してくれています。屋外ロケーションの魅力は、たとえ天候条件に恵まれなくても、それに適した表現方法を必ず見つけられる点にあります。写真撮影の楽しさは、まさにこうした不確定要素の中に潜む嬉しい誤算にあるのだと改めて実感しました。