今回のイベントはこれまでの体験と比べて確かにかなり閑散としていて、ツーショット(集郵)を撮りに来てくれた人は多くても5人ほどで、自発的にスナップ撮影をしてくれるカメラマンもいませんでした。そのため、その場で1時間余り一人で撮影を楽しんだ後、会場を後にしました。しかし、誰からも注目されなかったとしても、このリアルなイベントの空気感はとてもリラックスできて心地よく、プレッシャーを感じることなく自分のキャラクターに没頭することができました。
今回披露した「クレー 星燭に揺れる爛花」の衣装は、細部に至るまでたくさんの工夫を凝らしました。まずはこの大きな帽子ですが、ツバが広いため、撮影時にちょうど良い角度をキープするのにかなり苦心しました。ですが、背後からの逆光により、日差しが髪の毛を透かして生まれた光輪のエフェクトは本当に綺麗でした。ウィッグは輪郭により馴染むように前髪のカーブを丁寧にカットし、額の赤いリボンと金色の小さな飾りも細かく位置を調整しました。胸元の大きな赤いリボンは日差しの下で鮮やかに映え、中央のクローバーの金属バックルも重厚感があり、縁の黒いレーストリムの繊細な質感は一番気に入っている部分です。当初はタイツを合わせたトータルコーディネートを考えていましたが、裾絞りの白いシャツに赤いスカートという組み合わせの方が、『原神』のクレーが持つ元気いっぱいで軽やかな魅力をより引き出せると気づきました。
人が少なかったため、持参した小物も大活躍しました。例えば腕に抱えた小さなぬいぐるみは、コーディネート全体の可愛らしさを確実にアップさせてくれました。光もちょうど良いサイド逆光で、わざわざポーズを作り込まなくても、気軽なスナップやスマホでの撮影でも十分に透明感のある一枚が撮れました。実際、コスプレをする上で、周りに見物客がいない状況の方が、むしろキャラクターそのものを深く味わうことができます。もしかすると『原神』という作品の人気が以前より少し落ち着いたことで、来場するファンが減ったのかもしれませんが、この静かなコスプレ撮影の時間は、衣装の素材感や小物の相性をじっくり確かめる貴重な機会となりました。
今回はカメラマンによる撮影がなかったため、自分で光の綺麗な場所を見つけ、帽子のツバを少し下げた横顔や、ぬいぐるみを抱いてカメラを見つめる仕草など、角度を変えながら自分だけの時間を存分に満喫しました。こうした「自給自足」の感覚もとても良いものです。何より、この衣装のために心を込めて準備したプロセス自体が大きな楽しみでしたから。自分の機材や小道具を使ってマイペースに撮影し、その瞬間の最も自然な姿を記録して、帰り道に写真を見返してみると、来て本当に良かったと実感しました。次回またこんな静かな環境に出会っても、大好きな衣装を着て、こんな風に自分だけのアニメイベントの日常を心ゆくまで楽しみたいと思います。