【37 コスプレ】『リバース:1999』より降臨した神秘のブルートーン - 1 枚目
【37 コスプレ】『リバース:1999』より降臨した神秘のブルートーン - 2 枚目
【37 コスプレ】『リバース:1999』より降臨した神秘のブルートーン - 3 枚目
【37 コスプレ】『リバース:1999』より降臨した神秘のブルートーン - 4 枚目

今回の37の撮影は、青空写真集の企画としてじっくりと構想を温めてきたスタイルです。衣装には生成りのオフホワイトと淡いゴールドの糸が織りなすオフショルダードレスをセレクト。布地には贅沢な落ち感があり、金色の幾何学模様が上品に浮かび上がります。原作設定に忠実に寄り添うため、金属製のチョーカー、タッセルが揺れるゴールドのアームレット、そしてアンクレットを身につけ、足元は完全な素足のスタイルに。ウィッグには水色から濃紺へと移ろうグラデーションの大きなウェーブロングを採用し、鮮やかな青のカラコンを装着。冷たいトーンの青髪が与える冷徹な距離感を和らげるため、アイメイクにはあえて温かみのある暖色系アイシャドウを忍ばせました。

美術の設営にも並々ならぬ熱量を注ぎ込みました。床一面に瑞々しいグリーンの苔や蔦を敷き詰め、背景には純白のローマ柱と優美に垂れるドレープカーテンを配置し、周囲に青と白のアジサイを散りばめました。画面に生き生きとした生命感を宿すため、現場には本物の鳥と精巧なオブジェを織り交ぜた複数の白鳩を用意。白鳩が羽ばたく決定的な一瞬を捉えながら、表情やポーズの凛とした美しさを崩さないよう体幹をキープするのは想像以上の集中力を要しました。苔の上を裸足で歩く感触には最初こそ戸惑ったものの、二次元の世界観を損なわないよう肩の力を抜いて撮影に没頭しました。

今回の光と影の設計は本当に息をのむほど美しく、カメラマンが夕暮れ時を想起させる温かな逆光を絶妙に回し、髪の毛先やドレスのドレープを黄金色に縁取ってくれました。こうした光の演出の中では、カメラを真っ直ぐ見つめすぎるのではなく、光の流れに身を任せて少し視線を泳がせるようなアンニュイなニュアンスが求められます。白い建築オブジェにしなやかに身を預けたり、膝を抱えて丸くなったりする所作を通じて、静謐で神秘的、そしてどこか触れがたい距離感を身体表現で丁寧に紡ぎました。3枚目や4枚目に見られる両手を優しく重ねる繊細な仕草も、現場でカメラマンと対話を重ねながらミリ単位で詰めていった結晶です。

撮影中には様々なハプニングもありました。カールしたウィッグは非常に絡まりやすく、休憩のたびに入念に毛並みを梳き直す必要がありましたし、白鳩が突然バタバタと羽ばたいて思わず飛び上がってしまう瞬間も何度かありました。ですが、そうして奇跡的に切り取られたカットには、計算では生み出せないダイナミックな躍動美が宿っていました。写真全体の色彩設計と構図は当初思い描いていたイメージと寸分違わず合致し、衣装の上質なテクスチャと空間が放つファンタジックな幻想美を見事に調和させることができました。