【ヨルハA型二号コスプレ】『ニーア オートマタ』廃墟風撮影記録 - 1 枚目
【ヨルハA型二号コスプレ】『ニーア オートマタ』廃墟風撮影記録 - 2 枚目

今回の撮影設定は『ニーア オートマタ』のA2で、カメラマンが事前ロケハンで見つけてくれた廃土の雰囲気が漂う建築廃墟です。会場には崩落したコンクリート塊や錆びた鉄筋、割れた木製梁が至る所に散乱しており、現場の環境は想像以上に荒廃していました。しかしこの破敗感こそが私が求めていたものであり、廃墟と化した世界を流浪するA2ならではの冷ややかさに完璧に合致するため、メイク・スタイリングも極力シャープでクリーンに仕上げ、顔の輪郭をよりクッキリと見せるよう意識しました。

衣装には光沢感の強い黒素材を使用しており、最大の特徴は光の反射効果が非常に良い点です。自然光に照らされることで肩や腕のラインが鮮明に浮かび上がり、ロングレザー手袋やニーハイブーツと相まって、余計なアクセサリーのないシンプルな黒系統のスタイリングに仕上がっています。手にした長剣は撮影時にバランスを保つ重要な役割を果たし、特に傾斜した木板の上に立つ際、片脚を載せると非常に不安定なため、がれきの山に長剣を突いて重心を支えていました。剣自体の黒い塗装は影の中でほぼ同化して見えなくなりますが、光のフチに触れた瞬間、剣柄のディテールが自然と浮かび上がってきます。

1枚目の写真は、今回個人的に大変満足している引きの構図(大景)です。カメラマンは大胆な逆光手法を用い、壁の上の巨大な穴から直射日光が差し込み、空気中の浮遊塵を透過して強い光束を作り出しました。ちょうど光束と影の境界線に配置され、ハイライトが髪の毛や衣装のフチに沿って輝き、全体の空気感が一気に最高潮に達しました。黒エナメルやブーツを纏った黒ストッキングコスプレのようなスタイリングは、ベタな光線だと重苦しく見えがちですが、このトップライトと逆光の組み合わせがかえって衣装の光沢と冷ややかなトーンを見事に引き立ててくれました。

2枚目は全く異なる視覚表現となっています。カメラマンは画面をほぼ90度回転させるという、通常の重力を打ち破る構図を選びました。この写真を撮影する際、実は横梁に半身でうつ伏せになり、剣を掲げるポーズを体幹で支えていたのですが、完成写真は意外にも非常に軽やかな錯覚を生み出しています。この傾斜したパースにより、背景の割れた屋根や交差する金属構造がリズムよく配置され、ドラマチックな混乱感がプラスされました。同じロケーションでの同じ撮影でありながら、2枚の写真が伝える感情は全く異なります。

撮影中、足元の廃墟素材が複雑だったため、ニーハイヒールブーツで砕石や木板の継ぎ目を踏むと滑りやすく、構図を微調整するたびに非常に慎重になりました。幸いにもカメラマンのスナップ速度が非常に速く、極めて短い光のウィンドウの中で狙い通りのカットを捉えてくれました。普段コスプレをする際は衣装やキャラクター設定の再現度を重視しますが、今回は廃墟風のロケーションに自分なりの解釈を少し加え、折れた梁や散らばる瓦礫を活用することで、A2というキャラクターが単なる二次元の原画イラスト(立絵)にとどまらず、この廃墟世界にリアルに存在する物理的実体として映るよう意識しました。

全体を通して、今回の廃墟風撮影はポージングや光影との掛け合いにおいて新しい経験となりました。現場の光の移動が速いため、ポーズを変えるたびに素早くアングルを調整しなければ影エリアの顔が暗転してしまい、現場の空気感とカメラマンの経験が強く試されました。撮影後に会場を見渡しながら感慨深い気持ちになりましたが、こうした荒廃と繊細な衣装の対比が生み出す画面の張り(テンション)こそが、私が今回のコスプレ撮影で表現したかったものです。