【アルトリア コスプレ】アークナイツ・ヴィルトゥオーサ、ゴシックの旋律に揺れる囁き - 1 枚目

今回のアルトリア(ヴィルトゥオーサ)のスタイリングは、衣装の型紙起こしから小道具の製作に至るまで多くのこだわりを注ぎ込みました。全体はゴシック風の黒レース切り替えロングドレスで、上半身はシースルーチュールと細やかなギャザーで陰影豊かな立体感を出し、立ち襟のレースや裾にあしらった繊細なレースフリルで上品に仕立てています。キャラクターの気品を体現するため、肘上まで覆う黒のロンググローブを合わせ、右腕にはアームバンド、胸元にはゴールドタッセルが揺れる瞳のトーテムブローチを添えました。頭上の木の枝を模したヘッドドレスや垂れ下がる黒いビーズチェーンも特別にオーダーメイドしたもので、設定が持つ神秘的なオーラを忠実に追求しています。

小道具に関しては、左手に携えた黒いチェロが撮影の大きな主役でした。楽器本体には透かし彫り加工が施され、4本の金色の弦とペグを備え、下部には金色の三日月とリングの紋様があしらわれています。撮影用に軽量化を施しているとはいえ、長時間腕に抱え続けるにはかなりの体力を要し、右手で構える長い弓と合わせて演奏や指揮の所作を維持するのは骨が折れました。画面内でチェロの美しい輪郭と金色の装飾がしっかりと捉えられるよう傾きを微調整しつつ、腕のラインが硬くならないよう意識しました。

メイクは赤みとダークトーンを帯びたアイシャドウで目元の陰影を深め、リップはナチュラルな淡い赤をセレクト。黒髪ストレートのぱっつん前髪とフェイスラインに沿うサイドの姫毛、そして頭上のダークな角飾りと相まって、静けさと冷ややかな距離感を漂わせる表情に仕上げています。撮影セットには青と白のクールトーンを基調とした背景を組み、透明なビーズカーテンを贅沢に垂らし、足元には白い花房やレース生地、クラシカルなゴールドのオブジェを配置しました。この冷たい光が差し込むことで、黒い衣装のレースの編み目やチュールの透け感が鮮明に浮かび上がります。

撮影中、カメラマンの大木頭魚さんが光と構図に関して的確なディレクションをくださり、ヘアメイクのtankoさんがベースメイクとアイメイクを美しく整えてくれ、演出やポージングの面でも響山さんから多くの提案をいただいたおかげで、画面に重厚なストーリー性が生まれました。チェロと弓を安定して構えながら、動きの中でもスカートのドレープを美しく保つため、幾重にも角度を検証。最終的にダークで華麗な世界観が綺麗に形になり、寒色系の光とダークトーンの衣装が生み出すコントラストも狙い通りに表現できました。撮って出しを見返すと腕の筋肉の引き締めなどまだ改善の余地を感じたので、小道具を掲げ続ける撮影の前には体力づくりをしておきたいところです。心から世界観に没入できた充実のコスプレ体験でした。