エレン・ジョーの今回の写真、ようやく本編集が完了しました。企画から実現に至るまでかなり試行錯誤を重ねましたが、最大の理由は鎌の小道具が本当に大きく、会場に運び込むだけでも一苦労だったからです。衣装は特注改良型のメカニカルメイド服で、黒く光る素材が皮革のような反射を帯び、銀色の金属バックルやチェーンと相まって、全体の重量は予想以上に重かったものの、着用すると身体にフィットし、方向転換や鎌を振るう際にもシャープなシルエットをキープしてくれました。赤紫のメッシュが入った白髪に、赤瞳のメイクを合わせることで、視覚的に冷徹で攻撃的な雰囲気を醸し出し、思い描いていたキャラクターの気質にぴったりでした。
撮影ロケーションにはサイバーパンク撮影の雰囲気に満ちたサーバー室を選び、多数のモニターとネオン管が空間全体を冷たいシアンブルーで染め上げました。こうした環境光は露出のコントロールが非常にシビアで、顔の明るさを確保しつつ、背景のモニターやランプの階調を残さなければなりません。現場のフラッシュ調光は非常に安定しており、メイン光源には冷ためのサイドバックライトを採用し、肩や鎌のエッジに美しい輪郭を描き出しつつ、床面や小道具の反射も絶妙に抑え、画面がごちゃつくのを防ぎました。
撮影全体でおよそ3時間を要し、大半のエネルギーは鎌の配置とポーズの組み合わせに費やされました。巨大な鎌の柄は約2メートル近くあり、重心がブレるとポーズ全体が崩れてしまうため、多くの動作はまず小道具の位置を固定してから、身体の重心をそれに合わせて調整するという手順を踏みました。例えば、片膝をついて鎌を構えるポーズでは、柄を斜めに地面へ突っ張って支えを増やし、体幹に力を入れないと身体が揺れてしまいます。逆に直立して垂直に持つカットの方が、重力が真下に働くため腕の力が使いやすく楽でした。今回の撮影を通じて、大型小道具の扱いに必要な筋肉の記憶が多少なりとも養われたので、次回同様の装備に挑む際はよりスムーズにいそうです。
設定にある「戦闘と日常サービスの共存」というギャップを表現するため、高さのあるガラステラスとピンクのアイスクリームの小道具を特別に用意しました。デザートを片手に片手で腰に手を当てるアップのカットは、実は鎌を振るうよりも表情の調整が難しく、溶けやすいアイスを持ちながら冷ややかな眼差しをキープするのは確かに試練でした。しかし、最終的な仕上がりにはとても満足しています。メイド服の甘い要素と冷色系の背景が、何とも言えない絶妙なバランスを生み出してくれました。
レタッチの作業では、背景の雑多な要素の整理に力を入れました。元の画像にはケーブルや古いテレビが多く視線を散らす原因になるため、ハイライトを少し抑えて視覚の中心を人物と小道具に引き戻しました。ネオンの青緑の傾向も統一的に微調整し、全体の雰囲気をすっきりとさせながらも、本来のSF感を損なわないように配慮しました。黒ストッキングコスプレやレザーブーツの質感も個別に処理し、光沢感やシワのディテールを残しました。
今回の撮影で最も強く感じたのは、複雑な設定の作品を形にするには、事前の準備がバックルの締め具合一つに至るまで細かくなければならないということです。衣装の着用、小道具の輸送、会場の採光など、どこか一つでも不手際があれば撮影のテンポ全体に影響してしまいます。幸いにもチームの連携が非常にスムーズで現場のコミュニケーション効率が高く、多くの構図を試しながらその場で決定することができました。この写真集の中には鎌が画面を切り裂くような動勢のカットがいくつかありますが、実は後からスピード線をシミュレートして加工したもので、静止画にダイナミックな緊張感をもたらしています。
最後に伝えたいのは、コーディネートや小道具はあくまで表面的なものであり、キャラクターを本当に生き生きとさせるのは撮影時の没入した状態そのものであるということです。あの青く輝くサーバー室に立ち、重みのある鎌を握りしめていると、本当に目の前にその世界が広がっているかのような没入感に包まれます。今回のエレン・ジョーの撮影は、一つの小さな段階的チャレンジを無事に完遂できたと感じています。これからもさらに多くのテーマに挑戦し、毎回自分の心の中にある理想の姿により近づけるよう頑張りたいです。