今回の写真は、私なりの八奈見杏菜への理解を視覚的に表現した作品です。恋に破れてばかりでもどこか意地っ張りで前を向き続ける、彼女特有の愛らしい日常感を形にするため、事前のスタイリングには細部までこだわりました。ウィッグは自然な落ち感が出るように整え、前髪に細やかなレイヤーを入れ、澄んだブルーのカラコンをセット。少し気だるげでありながらエネルギーに満ちあふれた、彼女ならではの表情を引き出せるよう努めました。
衣装には王道の白の半袖セーラー制服シャツを選び、襟元の青×オレンジのストライプリボンを全体の主役に据えました。この鮮やかな差し色がブルーの髪と美しいコントラストを描いてくれます。グレーのプリーツスカートは折り目の立体感を美しく見せるため、撮影前に念入りにアイロンがけを行いました。ターコイズブルーのスクールバッグを肩に掛けることで、キャンパス風の写真としての完成度が一気に高まります。シンプルな装いだからこそ、強い日差しの下で布地が白飛びしてしまわないよう、アングルを細かく調整しながら撮影を進めました。
当日は日差しに恵まれ、二次元風のグラフィティが描かれた青いバックボードの前をロケ地に選びました。スチール階段や金網フェンスが相まって、スタジアムや学校の屋上を思わせる青春の情景が広がっていました。カメラマンの三無拖拉機さんは動きの一瞬を切り取るのが非常に巧みで、アニメのワンシーンのように軽やかに振り返ったり、指先を顎に添えたり、手すりを指差したりと、硬さのない躍動感あふれる所作を追求しました。
真夏の屋外ロケは想像以上に体力を消耗し、あっという間に汗だくになりました。風を受けてふわりとなびくスカートの弧を捉えるため、何度も往復して走り込みを重ねました。しかし、どれほど失恋を重ねても気持ちを切り替えて軽やかに前へ進む八奈見杏菜の強さを思うと、この程度の疲れは何でもないと感じられました。撮影の合間にもカメラマンさんと構図を相談し、背景のボードに描かれたタイポグラフィを画面に美しく取り込むことで、写真に豊かなストーリー性を添えました。
現像では自然な陽光の質感を大切にしつつ、ブルーを基調とした爽やかなトーンで肌の透明感を際立たせました。過度なフィルターに頼らず、ありのままの青春の息遣いを感じられる二次元コスプレのビジュアルを目指しました。彼女の決して挫けない前向きなエネルギーが写真を通して皆さんに届けば、今回の撮影は大成功です。