宝青坊主のメイクは非常にディテールが多く、深紅のアイシャドウとライトカラーのカラーコンタクトの組み合わせは、妖狐特有のあの神秘的な雰囲気を捉えるためのものです。ツインお団子ヘアのウィッグにタッセル、そして特注のもふもふの狐耳を合わせることで、この妖狐メイクとスタイリング全体を通じてキャラクターの持つ獣の要素が引き立ちました。衣装には赤と青のコントラストが映える改良和服スタイルを選び、生地にははっきりとしたドレープ感があり、袖にあしらわれた白い波紋模様が歩くたびに流れるような視覚効果を生み出します。小道具は一本の黒木のキセルと編み紐のタッセルで、これを手に持ち、すべてを見透かすような視線を向ければ、まさにイメージ通りになります。
今回の撮影はあえてコンクリート打ちっぱなしの建築スタイルの会場を選びました。寒色系の環境と暖色系の衣装が絶妙なコントラストを成しており、カメラマンさんはハイスツールと床置きの構図を駆使して、キャラクターの持つ「三界(俗世)を超越した」クールな格好良さを見事に捉えてくれました。伝統的な古風撮影に比べ、この中国アニメのイメージはより二次元らしい属性が強いため、ポージングのデザインにおいても、リラックスしつつもどこか警戒を怠らないいくつかの姿勢を試しました。こうした動物の要素を持つキャラクターを撮影する際は、表情や手元の細かなディテールが極めて重要になります。今回キセルを掲げたり肩に置いたりしたのも、計算高くありながらも少女らしさを残したあの小さな妖狐を忠実に再現しようという試みです。