今回の夜桜撮影はスポット探しが本当に大変でした。周囲の木が高すぎて、脚立を持参しても理想的な桜の枝に届かないほどでした。しかし幸運にも枝が撮影にぴったりの高さまで垂れ下がっている低い場所を見つけることができ、大幅に手間を省くことができました。
今回撮影したのは東方Projectの博麗霊夢で、衣装は紅白巫女服です。襟元や袖口に施されたたっぷりの白レース、赤い結び紐、頭の大きな赤いリボン飾り、両サイドに垂れる赤いリボンなど、細部にまでこだわりが詰まっています。この紅白の配色は暗い夜景の中で非常に目を引きますが、露出の調整がシビアで撮影の難易度も上がります。
テーマに合わせて狐の面とお札を用意し、撮影時に周囲の環境との一体感を高めました。こうしたテーマの撮影では環境光のコントロールが極めて重要で、夜の桜と樹木の明暗差が大きく、周囲の光も複雑です。大口径レンズを使って光量を確保し、手前の枝を前ボケとして活用することで美しいボケ味を生み出しました。また、顔を透明感あるトーンに仕上げるためにレフ板の活用も欠かせませんでした。
ポージングに関しては、低い位置にある枝を最大限に活かすため、桜の下に佇む雰囲気を捉えるローアングル撮影が最適でした。地面に寝そべって上から見下ろすアングルも美しい仕上がりになりますが、地面が硬く、枝の重みで顔が隠れやすいため、顔と体の位置を何度も微調整する必要があり体力的にはかなりハードでした。さらに、夜風が強く光も不安定だったため、風が止む一瞬を待ってシャッターを切るという、技術力が試される創作体験となりました。今回の東方Project・博麗霊夢コスプレによる夜桜撮影を通じて、実際の現場における臨機応変な対応の大切さを改めて実感しました。