今年は春の気配をすべてこの夜桜撮影に詰め込みました。ストロボを使って、博麗霊夢ならではの夜の紅白の組み合わせをカメラに収めるのをずっと楽しみにしていました。ロケ当日は運が良く、桜の枝がかなり低い位置まで垂れ下がっており、大口径レンズとライトペインティングのアイデアを組み合わせることで、この東方Projectのクラシックなキャラクターがレンズの前でまさに「東方二次設定」の空間さながらの気ままでしなやかな躍動感を見せてくれました。写真3と写真4から4枚をセレクトしましたが、実は原板には走ったり袖を振ったりしたNGカットがたくさんあります。リボンが長すぎて手によく絡まってしまったのですが、最終的にはそれがかえって思いがけないナチュラルな佇まいを定格させてくれました。今回の衣装はウエストの紐や袖口のフリルに多くのレイヤーを施しています。原作設定のシンプルさを忠実に再現するよりも、少し華やかさをプラスすることで、桜の背景により自然に溶け込むように工夫しました。
夜間のライティングは日中よりもコントロールが本当に難しく、背景の真っ暗な夜空を抑えつつ桜の花が白飛びするのを防ぎながら、人物の白いスカートと赤の差し色が画面から浮いてしまわないようにしなければなりませんでした。事前の準備には3時間ほどかかり、特に頭飾りのあの巨大な赤い大リボンは、ツインテールの美しいラインを隠してしまわないように何度も位置を調整しました。撮影中、カメラマンさんはリボンの付いたあの幣の構え方をずっとレクチャーしてくれました。ただ硬く掲げるのではなく、風の力や呼吸のリズムに合わせて動かす必要があります。このキャラクターを出すたびに、あの「威厳は控えめ、マイペースさは抜群」という独特なオーラの表現は本当に一筋縄ではいきません。博麗霊夢の持つ、どこか無関心でありながらも常に戦っているという空気感は、写真の中ではゆったりとした跳躍感として表現した方が、夜桜撮影の雰囲気に深くシンクロするのかもしれません。
実際のところ、夜景ポートレートは衣装やメイクの細部の質感に非常に左右されます。日中はあまり目立たないレースのフリルも、強いストロボ光を浴びると非常に硬く見えてしまうため、今回は袖口とスカートの裾にあえて異なる素材のチュールを数層重ね、反射する光をより柔らかく見せるようにこだわりました。完成した作品は、まさにこの夜桜の華麗な空気感を最大限に引き出してくれています。二次設定の霊夢がこのような装いで夜の街を彷徨っている姿は、それ自体が非常にストーリー性を感じさせるものです。レタッチの際は、赤色の自己主張を和らげるために色温度をあえて少し寒色系に寄せ、暗闇の中に広がるあの純粋で雪のように白い花海を残しました。