撮影場所には深山にある古い神社を選びました。歴史を感じる古木や石段のロケーションが実に風情たっぷりです。今回の衣装は細部の作り込みが徹底されており、紅白のロリータ巫女服に贅沢なレースフリル、背中の大きな白いリボンがあしらわれています。しっかりとした重厚感のある生地で、動くとスカートが傘のようにふわりと広がり、ターンしたときの躍動感がとても綺麗でした。お馴染みの紙垂付き長棒と扇子を手に、ベストなポーズを求めて石段を何度も上り下りしました。山の中は光の変化が早く、斜めに差し込む午後の日差しがスカートの裾に美しい輪郭光を描き出し、フィルムライクで世界観のある空気感を演出してくれました。当日は山道を歩くのが大変でしたが、木格子の隙間から赤いスカートに木漏れ日が降り注ぐ光景を見て、すべての苦労が報われたと感じました。ポージングではあえてスカートをひらりと舞わせ、階段の段差を活かして脚のラインを引き立て、カメラマンさんの中望遠スナップと息を合わせることで素晴らしいアウトドア撮影ができました。無理に硬いポーズを作るのではなく、神社の景観に身を委ねて自然な軽やかさを表現。この衣装をまとって境内を歩いていると、まるで本当に結界を越えて幻想郷へ足を踏み入れたかのようでした。小道具を振る角度や自然の風の流れに合わせることで、画面に柔らかな躍動感をプラス。今振り返ればさらに詰められる細部もありますが、あの瞬間のリアルな感動は二度と代えがたい大切な宝物です。