今回の屋外撮影のロケーションには、郊外の開けた草の斜面を選びました。大いに視界が開けているため、遠くに連なる山々と目の前の草地が良い空間の奥行き感を醸し出し、表現したかった旅情(旅行感)に完璧にマッチしています。
衣装に関して、今回は赤と白の王道カラーを基調とした巫女服を着用し、同系色の大きなリボンとつば付きの赤い帽子を合わせました。相方の方は黒白を基調とした魔法使いの装束に、长柄のほうきを持っています。これほど膨大な小道具と複雑なレースの衣装を抱えて山の中腹の斜面まで登るの是、確かに体力的に大きな試練でした。幸いにも、雲が刺すような直射日光を一部遮ってくれたため、漫反射の光によって衣装のヒダやレースのディテールを綺麗に再現することができました。事前の撮影では、地形に合わせていくつかの異なる絡みの立ち位置をデザインしました。例えば、地面に座ったり、隣り合って立ったり、カメラに背を向けて遠くを見つめる後ろ姿などです。これらのポーズを斜面の高低差と組み合わせることで、画面によりストーリー性を持たせることができました。
今回の撮影では、いくつか非伝統的なレンズの画角を使用しました。例えば、超広角の魚眼レンズがもたらすあの誇張された歪みが、3枚目の写真で見事に活かされています。この画角を小道具のランタンや帽子と組み合わせることで、非常に特別な魔法感やファンタジーな雰囲気を演出できます。屋外ロケでは、通常のアイレベルや中長望遠だけでなく、超広角を使ったハイアングルやローアングルの撮影を行うことで、往々にして予想以上のダイナミックな張力を得ることができます。さらに、後ろ姿のカットを撮影した際、ちょうど雲の色が豊かになり始め、空のグラデーションと遠くへ歩み進む人物の佇まいが相まって、非常に「旅立ち」の雰囲気が漂うものになりました。屋外撮影における最大の不確定要素は風と光です。雲の動きの合間を縫って、素早くカメラポジションの調整を完了させる必要がありました。風で帽子が飛ばされたり、スカートの裾が乱れすぎたりしないよう、何度も立ち位置を試して重心を抑え込む必要があり、ポーズの安定性が非常に求められました。
衣装やポーズだけでなく、今回のレタッチは原画の持つナチュラルで開放的なトーンをそのまま残し、過度な色調補正はあえて行いませんでした。実際の屋外撮影では、ありのままの環境光を再現する方が、無理にフィルターをかけるよりも衣装本来の質感をより引き立てることができます。この赤白の配色と黒白のトーンは、野外の草地や山林を背景にすることで非常に強烈な明暗のコントラストを描き出し、視覚的にとても集中した画面になります。ただし、撮影のプロセスにおいていくつかの現実的な問題にも直面しました。例えば、草の斜面の上では完全に水平な立ち姿を維持するのが難しいため、前後の足幅をこまめに調整してバランスを保つ必要がありました。また、私が手にした旗や相方が持ったほうきが、時折足元の草むらに引っかかることがあったため、画面の中で植物に遮られないよう、小道具の配置角度に常に気を配る必要がありました。
この一連の装備を持って現場で大半日ほど動き回り、すべてのカメラポジションの撮影を終えたときは確かに少し疲れました。特に重い小道具バッグを背負って草の斜面を上り下りするのは大変でした。しかし、毎回データをチェックして、光線と人物の位置が完璧に噛み合った瞬間を目にするたびに、それらの苦労にはすべて価値があったと感じられます。屋外ロケの魅力は、こうした自然の不確定要素にこそあります。風、雲、光のすべてが、写真を唯一無二のものにしてくれる要素なのです。今回は相方との連携も非常にスムーズで、当初想定していたすべての画面を完成させただけでなく、思いがけないスナップで生き生きとした瞬間を収めることもでき、非常に充実した屋外撮影の記録となりました。