宝鐘マリンのこのセーラー服コーデを完全に表現したいという願いは、去年のCPSPからずっと心の中にありました。しかし当時は会場中を探し回ってもホロライブのブースが見つからず、花崎まくら先生にお会いする機会を泣く泣く逃してしまいました。年初の南京でのアークナイツオンリーイベントでは無事にサイン会に並ぶことができ、先生本人にお会いするという念願は叶ったものの、会場のレイアウトがかなり制限されていたため、撮影したイベント写真はどこか物足りなさが残る仕上がりになり、その心残りは今日にいたるまでずっと引きずっていました。
今回のBWでは、この衣装を再び手にとり、撮影計画を組み立て直すことにしました。コスプレにおいて、環境の空気感とキャラクターの親和性は本当に重要です。今回のセットは人工のビーチプールでしたが、ライティングと小道具のカラーコーディネートが、このモノトーン(黒白)のセーラー服コーデと予想外の見事な化学反応を起こしてくれました。トップライトの寒色系光源は肌のトーンの細部を少し飛ばしてしまいますが、ディープカラーの衣装に当たることで、エッジのレースや白い襟の輪郭を非常にすっきりと際立たせてくれました。
衣装にあしらわれたいくつかの細かなアクセサリー、例えば金色のエンブレム付きのセーラー帽や、その下にある黒いリボンのタッセルなどは、今回の着替えの前にあえて手入れをし直したものです。トップスの前身頃にある黒のシースルーメッシュとゴールドのチョーカーチェーンの組み合わせが、ブースの照明の下で非常に繊細な輝きを放ち、これもこのキャラクターをコスプレする際に多くの人がこだわるハイライトになっています。全体のスタイリングをより爽やかに見せるため、今回はあえて白いニーハイソックスにレッグリングを合わせ、ブラウンの厚底レースアップシューズを合わせました。これで脚のプロポーションを長く見せつつ、ボトムスの黒いレイヤードスカートの裾が重くなりすぎるのを防いでいます。
ポージングの演出においても、キャラクター本来の航海の要素にできるだけ合わせるようにしました。例えばサマーベッドに座って帽子のつばに軽く手を添えるポーズは、海辺のシチュエーションにマッチするだけでなく、少し高めのカメラアングルを通して衣装のウエストのカッティングディテールやソックスのラインを綺麗に捉えることができます。また、ハートマークを作ったり、片足を少し上げたりする小さなアクションは、主にキャラクターの持つエネルギッシュで時折お茶目な一面を表現したかったからです。衣装全体が段々のスカートの裾やトレーンのレースのせいで多少動きづらさはあったものの、最終的な写真映えを考えれば、この程度の制限は全く問題になりませんでした。
レタッチ(後処理)に関しては、それほど大きな変更は加えず、主に暖色と寒色のカラーブロックのコントラストの調整にとどめました。ブルーの水面波紋の背景と上部のパープルの環境ライトが織りなすことで、画面全体に非常に透明感のある、涼しげな夏の夜の空気感が生まれました。私個人としては、今回の座りポーズの一連のカットがとても気に入っています。構図が非常に豊かで、背景の乱雑な余計な要素に邪魔されることなく、衣装のディテールと人物の雰囲気を1つの画面に見事に調和させることができました。
これでようやく、心の中にずっと引っかかっていた大きなわだかまりを降ろすことができました。今回のイベント写真の仕上がりは、ついに自分の期待をほぼ完璧に満たすものになりました。これまでの様々な紆余曲折に比べれば、今回の結果はこのキャラクターの撮影における一つの節目を打つことができたと言えます。次回、アニメイベントでどのようなスタイリングで皆さんとお会いできるかはまだ分かりませんが、今回の船長スタイルの大団円は、今後のコスプレ日常における撮影に対して確かな自信とさらなる期待をもたらしてくれました。