今回は「聖夜のディナー」のドレスをセレクトしました。バーの温かみのあるライティングが、深みのあるパープルのベルベットやサテンの美しい質感を極限まで引き立ててくれます。
ドレスのデザインは細部まで洗練されており、ベアトップにあしらわれた黒いレースフリルや、胸元のダークカラーのビジューリボンが、全体のシルエットにゴージャスな華やかさを与えつつ、着膨れして見せない絶妙なカッティングになっています。ヘッドパーツ(面罩)のカーブは眉骨にぴったりとフィットし、シルバーホワイト of ショートヘアとツンと跳ねたアホ毛は彼女ならではのトレードマーク。全体のカラーバランスを考慮して、お顔のメイクはアイメイクをあえて少し控えめに抑え、頬の令状(菱形印記)やリップカラーを美しく際立たせるように仕上げました。
実は、この衣装を着てバーカウンターのハイチェアに腰掛けるのは、想像以上に大変でした。両腕にぴったりとフィットしたパープルのロングソックスに不自然なシワが寄らないよう平らにキープし、ドレスの裾(スカートのドレープ)をナチュラルに美しく広げなければなりません。さらに、パープルのグローブをはめてワイングラスを手にする際、指紋を残さないように気を配る必要もありました。しかし、撮影時のこうした細かなポージングコントロールを除けば、このドレスのカッティングはレッグラインをすらりと美しく見せる抜群のプロポーション効果を発揮してくれました。
この概念礼装の衣装についてお話しすると、本当に私にとって長い付き合いのキャラクターです。初めてFate/Grand Orderの世界に飛び込んだ日から、亜種特異点1.51(新宿)のストーリー、そして奏章IIに至るまで、彼女が持つ「盾外四女友(マシュ以外の四大ヒロイン)」の一人としての絶対的な存在感やエモーショナルな個性は、私がこのゲームに魅了され続ける大きな理由です。作中の彼女はいつもツンツンしていて素直ではありませんが、胸の奥底に秘めた揺るぎない覚悟や、時折ふと見せる優しさは、まさにこのパーティー用ドレスが放つ「ギャップ萌え(反差感)」と重なります。表層は気高く冷ややかですが、その実、とても豊かなストーリーを秘めているのです。
撮影の際はカメラマンさんと時間をかけて打ち合わせをし、ずらりと並ぶボトルと温かな光に包まれたこの極上のシチュエーションを選びました。グラスをそっと手にする瞬間、大げさなポージングをあえて控えることで、退屈そうでありながらもどこかエレガントで余裕のある大人な佇まいを自然に表現できました。写真の持つライティングの質感(光影質感)がとてもお気に入りで、過剰なレタッチを施さず、素材本来のなめらかな光沢をそのまま残すことで、リアルな臨場感がキャラクターの魂に美しく寄り添ってくれました。
背景のディープオレンジのライティングやダークウッドの棚が、彼女の深紫色のドレスとの間で鮮やかなカラーコントラストを描き出しています。暖色系のバックグラウンドの中で高彩度なパープルがこの上なく美しく際立ち、これこそがこのシチュエーションを採用した最大の決め手です。無機質な白いスタジオで撮るよりも、世界観の説得力(空気感)が格段に高まりました。
アクセサリーの細部について言えば、パープルのロンググローブに黒いレースのアームバンド(臂環)をマリアージュさせることで、大人っぽい気品を演出。また、ボウタイにあしらわれたビジューの装飾が、薄暗いライティングの中でも星屑のようにキラキラと美しい輝きを放ち、こうした細やかなディテールの積み重ねが全体のスタイリングの完成度をしっかりと支えています。
撮影中にはちょっとしたハプニングもありました。この革張りのバーチェアは実はかなり滑りやすく、ドレスのドレープを綺麗にキープしつつポージングを安定させるために、スカートのシワやレッグラインの角度を何度もその都度調整する必要がありました。しかし、そうした偶然の動き(動的な調整)があったからこそ、カメラマンさんが非常にナチュラルで美しい表情の瞬間(神態)をスナップ撮影(抓拍)してくれたのだと感じています。
それでも、この一連のカットを撮り終えた後、どこかまだ物足りないような気持ちが胸に残りました。皆様からのコメントを見つめ、あるいはこれまでのゲームの旅路(思い出)に思いを馳せるたび、私の中にはずっと揺るぎない願い(執念)があります。それは、亜種特異点I「新宿」のあの霊衣(新宿ドレス・私服)を着こなして撮影したいということです。あのアクティブで格好良く、かつスタイリッシュな私服スタイルなら、今回とは全く異なる邪ンヌ コスプレの魅力を引き出せるに違いありません。今後チャンスがあれば、絶対に実現させたいと思っています。
彼女だけの特別な思い出の1ページを、今回のバーのディナー風スタイルの美しい写真として大切に記録しておきましょう。