今回のスカジの撮影では、昼間の高層ビル下のコンクリート壁から、夜の本物の火を焚いた暗室、そして水たまりのある工場跡まで、全く異なるスタイルの3つのロケーションを選びました。撮影全体を通して体力を激しく消耗し、特に大剣はずっしりと重く、ポーズを維持するために常に支え続ける必要がありました。
昼間のシーンは日差しが強く、コンクリート壁に硬い光が差し込む中、カメラに背を向けて剣を構え、風になびくマントの躍動感を表現しました。この写真は実際にはレタッチで人物と近代建築の背景を合成したもので、日常と異世界が交差するようなギャップ感を演出しています。
夜の暗室での撮影は今回のハイライトであり、一番のお気に入りです。雰囲気を出すためにサイドから寒色系のブルーライトを当て、さらに火鉢に本物の火を灯しました。煙で目が痛くなりましたが、赤と青の冷暖コントラストの光が体に当たる瞬間はとても雰囲気がありました。ライティングの調整には時間をかけ、横向きにしゃがみながらオーバーニーソックスやレッグリングの位置を整え、ストラップのフィット感を強調しつつ、寒色系の光の反射を利用して黒タイツの質感を際立たせ、キャラクターのクールで冷徹な気品を完璧に引き出しました。大剣を地面に突き刺す姿勢はとても重かったですが、このポーズを30分近く耐え抜きました。
最後の1枚は、廃工場の逆光の中で撮影しました。水たまりに映るリフレクションを捉えるため、カメラマンさんはスマホを地面に直置きしてローアングルから見上げるように撮影してくれました。カメラに向かってまっすぐ歩く私の輪郭に通路から差し込む陽光が重なり、濡れた地面の反射と相まって、荒野調の力強いシルエットが生み出されました。スカートの裾は泥水に浸かり、靴も土だらけになりましたが、圧倒的な威圧感を放つ仕上がりになりました。
多くの友人から「ドアロックの写真」と言われましたが、これは大口径レンズで背景をぼかさず、スマホ直出しでリアルな解像感をそのまま残したためです。発想を変えてスマホで直接撮ることで、かえって荒々しくリアルな廃土感を表現できることがあります。ファンタジー調のコスプレ撮影において衣装や小道具の重さは大きな負担ですが、キャラクター本来の雰囲気を余すところなく再現できた写真を見ると、すべての苦労が報われたと感じます。