今回のアークナイツコラボキャラクター、豊川祥子 コスプレの衣装で最も手が込んでいたのは、胸元の黒いリボン構造と幾重にも重なるレースのスカートです。キャラクター設定にある重厚でクラシカルな雰囲気にできる限り近づけるため、パニエの広がりを整えるのにはかなりの手間をかけました。
ウィッグはアイスブルーのロングヘアを選び、頭部の黒い角の装飾は撮影中にグラつかないよう、Uピンを使って根元にしっかりと固定しました。スカートの黒い生地は上質な質感ですが、全体のトーンにアクセントを加えるため、ウエストに青いリボンをあしらっています。黒ストッキングはこのスタイリングの要となるアイテムで、白い星と十字架の柄が入っており、厚底の黒いヒールブーツと合わせることで脚のラインを視覚的に綺麗に見せることができ、撮影時の構図においても重要なポイントになりました。
ロケーションにはレトロなグランドピアノのある洋館を選びました。木彫りの壁面やアンティーク調の壁紙が、Ave Mujica特有のダークでエレガントな世界観に完璧にマッチしていました。ピアノの上には長剣と白い花を小道具として配置し、腰掛けたり、横たわったり、剣を構えたりするポーズを試みました。スカートのボリュームとフリルが大きいため、座りポーズが最も黒ストッキングの柄と脚のラインを美しく見せやすく、3枚目のようなセンターでの座りカットが中心になりました。
衣装全体の裏地が厚手で、重量感のある角飾りとロングカールヘアも相まって、立ちっぱなしでの撮影は想像以上に体力を消耗しました。しかし、ライティングの効果も手伝って、このゴシック・ロリータ調の衣装は非常に強い物語性を醸し出してくれました。メイクは甘さを抑え、彼女の少し冷ややかで凛とした表情を引き立てるよう、アイシャドウを深めに入れました。全体のシルエットを崩さないよう、撮影中もスカートの広がりを何度も微調整しました。レタッチでは肌の質感を大切にしながら、空間のレトロな暖色トーンをわずかに強調しています。ピアノ、剣、仮面などの要素が融合したセットは、思い描いていたコスプレの理想形を見事に再現できました。