【古明地こいし コスプレ】東方Project幻想郷の隠秘が茨と画框の中で具象化する - 1 枚目

古明地こいしを演じるにあたり、今回の東方Projectをテーマにした作品は原案の設定通り、非常に強い視覚的インパクトを備えています。無意識のキャラクターという設定ですが、実際の撮影やレタッチでは、彼女の持つミステリアスで日常から浮世離れした特質を、小道具や色彩を通して具象化することに焦点を当てました。

今回の撮影で着用した衣装デザインは非常に精巧で、ダークトーンを基調に複雑なレイヤーが施されています。衣装の広範囲を占める黒地に金のパイピング、そしてスカートの裾にあしらわれたダークローズのテクスチャが、東方Projectの持つゴシック・ロリータ的なファンタジー感に見事にマッチしています。頭に載せたフリル付きの黒のトップハットはスタイリングの重要パーツであるだけでなく、再現において全体の重心バランスをとる役割も果たしました。襟元の青と白の花のアクセントは、衣装本体のダークトーンと対比を成し、華やかさを一段と引き立てています。

ファンタジー小道具セットに関しては、作品全体の核心と言える部分です。抱えている青い球体は独特な質感で、同系色の花々があしらわれ、非常に鮮やかな色彩を放っています。身体の周囲を囲むトゲの生えたツタや鮮やかな青のホースは、小道具の設営やレタッチにおける最大の難所でした。セットを組む際、衣装の重要なディテールを隠さず、かつ自然発生的でありながら非現実的な絡みつき感を演出するため、ツタや配管の取り回しを何度も調整しました。深紅の背景壁と絶妙に配置された4つの彫刻入り金色の額縁が、視覚的にシュールで芸術的な世界観を形成しています。額縁の中の特写(目、手元、衣装のパーツなど)は、写真集全体の物語性を大幅に高めてくれました。

撮影において、目を閉じたポーズは熟考の末に選んだ表現方法です。東方Projectの設定では、こいしは外界の視線に依存して存在する必要がないため、目を閉じた状態の方がかえって彼女の内面にある空虚さや儚さを引き立てます。カメラマンの@言寺oooさんによるスタジオライティングも絶妙で、赤と金の暖色系背景と、青緑色の髪や青い小道具との間で鮮烈な対比が生まれ、画面に重厚感と静寂さを同居させることができました。

レタッチ作業に関しては、SNSで愚痴った通り、精神的にも肉体的にも疲労困憊でした。この写真集には要素が多すぎ、特にツタやホース、額縁などの接合部や光影の統一は編集技術が強く試されます。私個人のレタッチレベルはまだ勉強中ですが、ディテールを仕上げるために光影の質感や色彩の彩度を何度も調整し、実物の重い小道具によるパースの歪みも修正しました。何度も「これでよし!」と思って拡大するとボロが見つかり、結局やり直すという作業の繰り返しでした。これもコスプレイヤーの日常の一コマと言えます。

レタッチは大変でしたが、最終的にどこか儚く奇妙なダーク童話風の作品に仕上がったのを見て、大きな達成感を得られました。自分にとって東方Projectのキャラクターを完成させることは、キャラへの愛だけでなく、自身のコスプレ表現力への挑戦でもあります。完璧な再現だけを追い求めるのではなく、古明地こいしというキャラクターの「捉えどころのない」独特な雰囲気を写真に残すことを重視しました。ツタのカーブひとつ、額縁の配置ひとつに至るまで、チーム全員で撮影やレタッチにおいて試行錯誤を重ねた結果であり、現時点での私の全力を込めた作品となりました。