今回は『東方Project』のフランドール・スカーレットをテーマに撮影を行いました。赤と白を基調としたレトロなドレスはレースとフリルの重なりが極めて豊かで、衣装のシワや形を整える工程に本番以上の時間を費やしたほどです。キャラクター再現の鍵となる金色のロングヘアにも細心の注意を払い、鏡の前に立った瞬間、東方Projectの世界に入り込んだような高揚感を覚えました。
紅魔館をイメージしたロケーションは非常に凝っており、深紅のベルベットカーテンを配したテーブル席ではスポットライトが幻想的な陰影を形成。アンティークな茶器セットを前に小さなティーポットを掲げ、金属製の鳥かごやテディベアに囲まれることで、どこか歪で愛らしい世界観が際立ちました。寄木張りの木製フローリングに差し込むサイドの自然光がシャープな影を落とし、ボタン留めのアンティークソファやファーの質感が重厚なレトロ情緒を極限まで高めています。
床に置かれた赤い林檎や七色に輝く翼・杖の小道具も絶妙なアクセント。無邪気さと危うさが同居する雰囲気を探りながら、テディベアを抱いて床に座るカットやテーブルに身を預けるポーズを重ねました。幾重にも重なるフリルで熱がこもりやすい衣装でしたが、スポットライトとサイド光を巧みに操り、クラシカルな西洋絵画のような質感とダークファンタジーの静寂を両立させた、手応えあふれる紅魔館コスプレ作品となりました。