今回の「千の山に誓う雲」のコスプレ撮影は、撮影難易度がかなり高いものでした。まずは一番苦労した衣装とメイクについてお話しします。衣装全体は白と青が織りなすグラデーションのシフォン素材で、ウエストや脚部を中心に肌の露出が多いデザインとなっています。生地自体に繊細なスパンコールがあしらわれており、日光の下で美しい輝きを放ちますが、透け感のある軽やかなシフォンは渓流の水に少しでも触れると体に張り付いてしまうため、リボンを汚したり破いたりしないよう、移動の一つひとつに細心の注意を払いました。ヘアメイクでは、ウィッグの編み込みと長いポニーテールに加え、ヘッドドレスの白い毛並みや三日月飾り、額の赤い紋様をしっかり固定する必要があり、理想的な角度に整えるためにメイクさんが2時間近くかけて調整してくれました。
手にした青と白の半透明な水紋の大傘は、今回のスタイリングの主役です。見た目は仙人のように優雅で軽やかですが、実際の骨組みはかなりずっしりとしており、これを掲げながら様々なポーズをとるのは腕の筋力勝負で、手首がかなり痛くなりました。水面に映る傘の反射を美しく捉えるため、渓流沿いで十数回もテストを重ねました。今回のロケーションは竹林と渓流の間を選び、竹林撮影の朝霧が残る森の中に人工のスモークエフェクトを加えることで、非常に幻想的な雰囲気を演出できました。カメラマンさんはスカートの裾やリボンが自然に舞い上がる躍動感を収めるため、私に何度も走ったりターンしたりするよう指示を出し、瞬きや息切れで表情が崩れないよう、表情管理も極めて精密に行いました。
岩の上に長時間座ったり、水の中で中腰の姿勢を維持したりしたため何度も足が痺れ、撮影は非常に体力を要しました。靴もキャラクターに合わせたハイヒールサンダルのため、滑りやすい濡れた岩場の上に立つのは至難の業でした。しかし、カメラの液晶で撮れた写真を確認した瞬間、すべての苦労が報われたと感じました。この一連のカットは全体的に非常にしなやかで透明感のある質感を表現できており、瞳の生き生きとした表情から裾が翻る瞬間まで、キャラクター本来の雰囲気を再現しつつ自分なりの表現を織り交ぜることができました。
この『オナー・オブ・キングス』のスキンにおいて、個人的に最も重要だと感じたのは下半身のシルエットラインです。そのため、撮影中は体幹と脚の筋肉の使い方に特に気を配り、動作がより優美に見えるよう意識しました。カメラワークと的確なシャッターチャンスを逃さなかったカメラマンさん、そしてライティングや小道具をサポートしてくれたアシスタントの皆さんに心から感謝します。チーム全体の阿吽の呼吸があってこそ、この素晴らしい作品を完成させることができました。コスプレの醍醐味は、普段着ることのない特別な衣装を身に纏い、様々なキャラクターの魅力を体感できる点にあります。今回の作品を皆さんに楽しんでいただければ幸いです。