「公孫離 蜜柑の夏」とハローキティの要素を取り入れた今回の水着ルックでは、爽快感を再現しつつ、反射する床面での安全を確保することが撮影のポイントでした。青とピンクが交錯する全体の色調に合わせ、スタジオには屋内に人工水景を組んだセットを採用しました。鏡面仕上げの床は人影を美しく反射させる反面滑りやすいため、重心をコントロールしつつ、カメラ越しに脚のラインが自然でスラリと長く見えるよう意識しました。
ヘアメイク面では、ボリュームのある超ロングのピンクツインテールを整え、ウサギ耳や髪飾りをしっかり固定する必要がありました。ベースメイクで肌をトーンアップさせた後、頬骨と鼻先にピンク系のチークを薄くのせ、アイメイクには細めの赤みブラウンのアイラインを引くことでキャラクターの生き生きとした透明感を引き立てました。セパレートタイプの衣装でお腹周りの露出が多いため、お腹を引き締めつつ胸を張るポーズのバランスを調整し、ピンクのハローキティスリッパと合わせて少女らしい可憐さを最大限に表現しました。
今回の撮影では主に4つのポーズに挑戦しました。1枚目と2枚目は木製の折りたたみ椅子に座り、ピンク×白の浮き輪を手前に配置して、体をひねることでウエストや脚のラインを強調しました。脚を横へ伸ばした座りポーズでは、足の甲をピンと伸ばしてつま先を平らにすることで、水面の反射に映る脚の伸び感をより美しく見せています。3枚目は顎に手を添え、もう片方の手で浮き輪を押さえながらレンズをまっすぐ見つめ、リラックスした待ちポーズを演出。4枚目は椅子を外して、傘を差した立ち姿に挑戦しました。傘が半透明のため、照明の屈折によって脚に陰影のニュアンスが生まれます。片足で立つポーズは重心を保つのにかなりの体幹を要し、スカートの裾やリボンが画面内で乱れて視界を遮らないよう、横でスタッフに押さえてもらいながら撮影を進めました。
レタッチ作業では全体の寒暖トーンを統一し、背景のハイライトを青寄りに、肌のトーンをほんのりピンク寄りに調整しました。床面の反射の鮮明さを活かして、脚や足元のラインを自然に引き伸ばしています。写真を何度も確認する中で、ポーズの踏ん張りによって脚の筋肉が強調され、全体のガーリーな雰囲気とわずかにミスマッチに感じられたため、微細なリキッド補正で二次元キャラクターのプロポーションに近づけました。夏服での撮影でしたが、照明機材の熱暴走を防ぐため室内のエアコンが非常に強く効いており、体を温めるために何度も休憩を挟みました。それでも完成した写真の涼しげなコントラストは魅力的で、本当に爽やかなプールサイドで遊んでいるかのような仕上がりになりました。
使用機材は、背景端の歪みを抑えるための単焦点中望遠レンズです。ウィッグはワックスとスプレーでしっかりホールドし、ピンクの毛先と青のトップスが寒色系の環境光の中で綺麗に調和し、上品な寒暖のコントラストを生み出しました。ポージングに関しては屋外の水着グラビアを数多く参考にし、つま先を伸ばすと脚が長く見え、お尻をやや引いて座ると脚が細く見えるコツを取り入れています。撮影時は床面に水気が多かったため、スリッパの裏に滑り止めシールを貼って転倒を防止しました。透明な傘を使ったシーンでは、顔に影が落ちないよう光がしっかり通る位置へ傘の角度を微調整し続けました。調整しながらの撮影は体力を消耗しましたが、キャラクターのイメージを守るため、常に甘く愛らしい表情をキープしました。衣装面でも、胸元の小さなブローチや腰のリボンなど、細部のディテールが忠実に再現されている点が大きな魅力です。