妖怪退治のない日は、足取りまでふわりと軽やかになります。今回は長隆水上楽園を訪れ、ちょうど『夢幻西遊』のイベントが開催されていたこともあり、眩しい日差しを味方につけてプールサイドで気ままなサマーフィルムを撮影してきました。
今回選んだこの紅白の古風スタイルな衣装は、コンディションが如実に試される一着でした。身体にフィットする白の長袖トップスは屋外の光が弱いと肌がくすんで見えがちですが、本日は素晴らしい快晴に恵まれ、かえって肌の透明感が美しく引き立ちました。ボトムスの赤いミニスカートは全体を明るく彩る要で、歩くたびに裾が軽やかに揺れてくれます。頭にあしらった赤いリボン飾りと金色の額飾りは、今回のスタイリングのために特別に合わせたもの。精巧で愛らしい反面、湿度の高い屋外では汗でズレやすいため、こまめな位置の調整が欠かせませんでした。首元に下げた赤いビーズネックレスも素敵なエッセンスで、胸元に自然と落ちる長さが絶妙な立体感を添えてくれます。足元には元々モノトーンの厚底シューズを合わせていましたが、せっかく水辺に来たことと蒸し暑さもあり、思い切って靴を脱ぎデッキチェアや地面に素足で佇んでみたところ、かえって肩の力が抜けた自然体な風情が生まれました。
屋外プールのパブリックエリアでの撮影だったため、行き交う観光客も多く、浮き輪を持って駆け抜ける子どもたちを避ける場面もありました。幸いにも白いデッキチェアと木製の手すりが清潔感のある背景を作ってくれ、大口径レンズの柔らかなボケ味も手伝ってすっきりとした画面にまとまりました。特にお気に入りは椅子に横座りして足を交差させた一枚で、斜め後方から差し込む光が髪の輪郭を美しく縁取り、脚のラインをすらりと綺麗に見せてくれました。ミニスカートでありながら所作を丁寧に整えたことで露出過多にならず、お茶目で健康的な魅力を引き出すことができました。
コスプレを長く続けていく中で、こうしたリアルな生活空間でのロケーション撮影がますます好きになっています。大げさな小道具やスタジオセットを作り込まなくても、妖怪退治から解き放たれた気ままな心持ちに浸るだけで、表情はごく自然にほころんでいきます。3枚目の目を閉じて頬杖をつくポーズは、休憩中の何気ない仕草をカメラマンが瞬時に捉えてくれたもので、ポージング特有の硬さが一切ありません。長隆水上楽園を散策していると濃厚な夏の息吹が肌を満たし、立ち込める水しぶきと紅白の古風スタイルな衣装が心地よい化学反応を起こしてくれました。メイク崩れを防ぐため水飛沫が激しいエリアは避けつつ、しっかりと仕込んだベースメイクとキープミストのおかげで、長時間の屋外撮影でも美しい仕上がりを保てました。
ウィッグのセットにも多くの工夫を凝らしました。高い位置でポニーテールを結びつつ豊かなボリューム感を出すため、内側にヘアピースを重ねて仕込んでいます。お手入れには手間がかかるものの、カメラ越しの仕上がりを見れば苦労も吹き飛びます。古風な意匠は屋外で浮いてしまいがちですが、園内のウッドデッキ風の柵や瑞々しい木々の緑が背景となり、想像以上にロケーションと調和してくれました。通りがかりのカメラ好きの方々が足を止めてシャッターを切る場面もあり、飾ることなく等身大のレジャー空間でこうした写真を残せたことは、スタジオ撮影以上に刺激的で楽しい体験となりました。片付けを終えて帰路につく際、吹き抜けるそよ風に水上パーク特有の涼やかな湿り気が混ざり合い、重厚なキャラクター設定から解き放たれて静かに自分らしくいられる心地よさに包まれました。