コスプレを始めて10年以上になり、途中で長くリアルの生活に専念していましたが、昨年の6月にようやく界隈へ復帰しました。この半年余りで興味深い現象に気づきました。定期的にレイヤーの間で「容姿不安」についての議論が巻き起こるのです。ちょうどこの話題を目にしたので、今回の写真を通じて私のリアルな思いやコスプレの心得をシェアしてみたいと思います。
私がコスプレに出会ったのは2012年の高校時代でした。当時は今よりも5キロほど太っていて、垢抜けておらず、世間一般でいう「美人」とは程遠い見た目でした。でも当時界隈に足を踏み入れたとき、「可愛くない自分はコスプレに向いていないんじゃないか」なんて考えは微塵も浮かびませんでした。一緒に遊んでいた仲間たちも、見た目で悩む人はほとんどいませんでした。集まる理由は至ってシンプルで、ただアニメや二次元が好きで、特定のキャラクターが好きで、どうすればもっと忠実に、魂を込めて再現できるかをみんなで研究するのが楽しかったからです。
当時は現在ほどコスプレ産業が発展しておらず、専門のヘアメイク師やウィッグ加工師も多くありませんでした。ウィッグの多くは自分でカット・セットし、メイクもお互いに手伝い合って仕上げていました。今昔の写真を見返すと、ウィッグの毛先が跳ねていたりメイクが荒削りだったりと確かに粗削りですが、そのプロセス自体が本当に楽しくて仕方がありませんでした。あの頃を思い出すたび、キラキラと輝くかけがえのない青春の思い出として蘇ります。
私にとって、コスプレをすること自体がすでに十分な幸せです。褒められればもちろん嬉しさは増しますが、たとえ誰からも褒められなくても、イベントでツーショット撮影を求められなくても、私の楽しさが損なわれることは決してありません。大好きなキャラクターになりきった瞬間、すでに求めていた心の充足感を得られているからです。だからこそ、もしコスプレが原因で容姿不安やプレッシャーを感じ、楽しくなくなってしまうのなら、無理に続ける必要はないと心から思います。コスプレは日常のストレスを癒やすための趣味であり、心にのしかかる重荷であってはならないはずです。
「再現度」と「見栄えの良さ」の関係について言えば、コスプレの本質は「見た目の美しさ」ではなく「キャラクターへの再現(リスペクト)」にあると考えています。メイクや衣装で真摯に設定を再現し、心の中の「推し」のために努力を注いだのであれば、最終的な写真の仕上がりがどうであれ、等しく尊重されるべきです。コスプレ界隈には「レイヤーの素顔を叩かない」という言葉がありますが、まさにその通りです。私たちは皆普通の人間ですし、レンズの歪みもあり、スマホのノーマルカメラ無加工で撮れば完璧でない部分が出るのは極めて当たり前のことです。ほとんどの人はコスプレで生計を立てているわけではないのですから、趣味である以上、プロ基準やSNSの過度な加工写真と比べて自分を追い詰める必要はありません。
写真の通り、今回はノーマルカメラ無加工の撮って出しで、小顔加工や体型補正などは一切していません。足首のシワや、白ニーソコーデを合わせたロリータコスプレのスカートのラインもそのまま写っています。でも、それが何だというのでしょう? この衣装を着て手鏡を持ったときのワクワクした気持ちは何一つ色褪せません。大好きなキャラクターを表現し、志を同じくする仲間と出会えたことこそが、何物にも代えがたい大切な宝物です。
最後に皆さんに伝えたいのは、どうか「楽しむこと」を一番大切にしてほしいということです。始めたばかりの初心者の方も、私のように復帰した古参レイヤーの方も、他人の目を気にしすぎず、心から楽しんでキャラクターへの愛に胸を張れればそれで十分なのです。