このドレスヒナの設定は本当に私のツボに刺さっていて、衣装を手にしてから最終的な写真に仕上がるまで、一週間以上かけて色々と試行錯誤しました。ウィッグは特別にオーダーメイドしたシルバーホワイトのお団子ヘアで、あのふんわりとしつつも少し無造作なエアリー感を再現するために、スタイリングだけで2時間も費やしました。ドレスは黒に近い深みのあるブルーのベルベット素材で、大胆なバックレス(背中開き)デザインは綺麗な姿勢が強く試されます。撮影中は常に肩甲骨を引き締めていなければならず、そうしないとすぐに猫背に見えてしまいます。あの蛍光パープルの王冠を頭に戴いた時、最初の感想は「すごく軽い!」でしたが、内側のヘイロー(光輪)構造が加わると、バランスを取る感覚を意識して掴む必要がありました。
今回はあえてレトロなフラワーガーデン風の実景スタジオを選びました。花台に飾られたブルーやパープル系の花々と白い石膏彫刻が、ダークカラードレスの重苦しい雰囲気を絶妙に和らげてくれます。コスプレ撮影の中で一番面白かったのは、小道具の楽譜のシーンです。実はそこには私が適当に書き殴ったランダムな音階が並んでいるだけなのですが、手に持って読んでいるフリをしたり演奏の準備をしたりしていると、不思議と風紀委員長としての厳格な気持ちにスッと入り込むことができました。一瞬、「もし本当に音符を弾き間違えたら、この先生(sensei)にそのままオフィスへ連行されてお説教されるのかな?」なんて考えてしまいました(笑)。
カメラマンさんは光と影の捉え方が本当に上手で、サイドからの逆光が髪の毛の輪郭に美しい透明感を与え、同時に背中のラインを綺麗に際立たせてくれました。レタッチ(後期加工)では肌の色を過度に補正せず、リアルな光と影のグラデーションを残しています。今回のロールプレイの核となるのは、まさに「気高くも、どこか浮世離れした」あの雰囲気であり、完成した写真からはそれがとても自然に滲み出ていると感じます。このポーズを維持したまま40分近く連続で撮影したため、腰も背中もバキバキに凝ってしまいましたが、皆さんにキャラクターの空気感を感じていただけたなら、すべての苦労が報われます。