今回は相方と一緒に、『原神』の雷電将軍と神里綾華のOL制服バージョンを撮影しました。稲妻の伝統的な和服や甲冑をあえて脱ぎ捨て、もしこの2人が現代のオフィスで出会ったらどのような化学反応が生まれるか、そのビジュアルを追求しました。
衣装選びでは、全く同じデザインに揃えるのではなく個性を出しました。一方はノースリーブの白シャツ、もう一方は袖をロールアップした半袖シャツを着用し、ボトムスには共通のハイウエスト黒タイトスカートを合わせました。現代のオフィス感を際立たせるため、お揃いのブルーのネックストラップ付き社員証を首から提げています。雷電将軍はトレードマークである濃紫のロングヘアと黄金の髪飾りを保ち、神里綾華は淡いシルバーのツインテールにピンクのリボンを合わせました。メイク面では深みのある赤リップとシャープなアイラインを意識し、明暗が交錯するモノトーンの重厚感をしっかりと引き締めました。足元の黒タイツ コーデとエナメル厚底ハイヒールは今回のスタイリングの主役であり、脚のラインをすらりと美しく伸ばし、仕事のできる頼もしいお姉様オーラを演出してくれます。
撮影場所は屋内と夜間の屋外という2つのシーンで構成しました。屋内は木製の傾斜天窓がある空間を選び、たっぷりと差し込む自然光を活かして白シャツのハリと黒タイツの質感を捉えました。この素晴らしい光と影を活かすため、ポージングにも工夫を凝らしました。例えば片膝をついて相方の脚にそっと手を添えるポーズや、机の縁に寄り添って脚を交差させるポーズなどです。こうした動きのある構図は画面が単調になるのを防ぐだけでなく、OL制服の美しいカッティングと黒タイツの魅力を余すところなく引き出してくれました。
夜間の撮影は竹すだれと木造の回廊が続く屋外へと移動し、傍らに小さな白い陶器の盃とお猪口を配して、仕事終わりのリラックスした晩酌の雰囲気を醸し出しました。しかし夜の屋外撮影は一筋縄ではいかず、光量が複雑なうえに虫も多く、薄暗い中でも黒タイツ表面の上品な光沢と人物の表情のシャープさを両立させる必要があり、カメラマンさんにとっても私たちの表情管理にとっても真剣勝負でした。砂利道の上をハイヒールで歩くのは体幹のバランスがシビアに試されましたが、レンズの前で凛とした佇まいを維持するため、常に背筋を伸ばし脚の筋肉を引き締め続けました。
撮影中、私たちは2人のキャラクターの内面を表現することにも心を配りました。雷電将軍は威厳ある雷神であるため、スーツ姿であっても揺るぎない統率力と冷徹な眼差しを瞳に宿す必要があり、腕組みや堂々とした立ち姿を中心に据えました。一方、神里綾華の根底にはたおやかで優雅な気品があるため、現代服を纏っても相方を見つめたり小さな盃を手に持ったりと、控えめで柔らかな視線の交差を意識しました。
構想から完成までたくさんの試行錯誤を重ねましたが、二次元キャラクターと現代のオフィス設定を融合させるには高い親和性が求められます。シンプルな衣装に見えてシルエットの美しさが如実に表れるため、撮影前にはシャツのシワを伸ばし、タイツのフィット感をミリ単位で整えました。全身を使った撮影で体力は使いましたが、原神としてのキャラクター性と現代的で洗練されたキャリアウーマンスタイルが見事に両立した成片を見て、すべてのこだわりが報われたと実感しています。