IJOYイベントで撮影したレム コスプレの天使のイベント写真は、準備からレタッチまで約2週間かかりました。今回はその撮影のこだわりや工夫について詳しくお話しします。
まずは衣装と小道具の準備について。ライトブルーのウィッグはカットして毛量を減らし、毛先にコテで自然なワンカールをつけることで重たく見えないようにしました。白いドレスはオーダーメイドで、生地が軽やかなため、チラ見え防止として内側に滑り止めテープを縫い付けました。背中の天使の羽はフェザー製で意外と重さがあり、安定して背負えるように左肩の付け根にサポート金具を追加しました。これがないと混雑した会場では30分も経たないうちに肩が痛くて耐えられなくなってしまいます。
続いて現場での撮影についてです。IJOYイベントの照明はかなり複雑で、頭上からの白い光が硬く、顔が平坦に写りやすい環境でした。そのため、カメラマンさんにレフ板と定常光ライトで光を起こしてもらい、比較的すっきりとして背景の反射が綺麗なコーナーを探しました。天使の軽やかで宙に浮いているような雰囲気を際立たせるため、片足立ちでもう片方の足を高く上げるポーズを採用しました。体幹がかなり求められるポーズで何度もふらつきましたが、脚のラインを長く見せて理想のビジュアルに仕上げるため、最後まで粘り強く撮影しました。
最後に、この写真の決め手となるレタッチ作業についてです。イベントの元写真は背景に来場者や天井の配管などが写り込んでいたため、主に放射状ブラーと強いボケ加工を施して、雑然とした床や天井照明を美しい光の玉ボケへと変換しました。空中に舞う水滴や羽、そして背後の発光する魔法陣はすべて後処理で合成した素材で、サイズや透明度、パースのバランス調整にかなりの時間を費やしました。魔法陣と羽の遠近感を自然に馴染ませるため、一部のラインを描き直したりもしています。色調は幻想的な透明感を際立たせるためにクールブルーと純白を基調とし、肌をトーンアップして全体の空気感を整えることで、光と影の抜け感を高めました。こうした幻想的なレタッチの手法は応用が利くので、イベント写真の撮影を楽しむ皆さんの参考になれば嬉しいです。