この白いタイトなラテックススーツは、ボディラインの表現に対して極めて厳しい完成度が求められます。『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイの設定に忠実なスタイル再現を果たすため、素材選びから着脱に至るまでかなりの工夫を凝らしました。ラテックス素材自体が非常にタイトで、表面が滑らかで光沢があるため、わずかな体型の乱れも目立ってしまいます。そのため入念な体型づくりが欠かせませんでした。着用時はベビーパウダーをしっかり塗布しないと腕を袖口に通すことすら困難で、締め付け感は決して快適とは言えませんが、あのクールで無機質な質感を表現するためなら、こうした物理的な苦労も乗り越えられます。会場の光環境は非常に複雑でしたが、今回のIJOYでのイベント写真撮影では、カメラマンがトップライトとサイドライトを駆使してラテックスコスプレならではの繊細な反射光を際立たせてくれました。私自身も綾波レイ特有の感情を表に出さない冷徹で澄んだ眼差しを保つ必要があり、赤い瞳と青い髪のメイクの中で、最も難しかったのは実は表情筋のコントロールでした。ラテックススーツは通気性がなく汗をかくほど密着が増すため、片足立ちのポーズでは重心をしっかりと安定させ、体をひねって振り返りながら顎を引くことで首元のラインを長く見せつつ、背筋と体幹に力を込めて美しいスタイル再現のボディラインを引き出しました。撮影は本当にハードでしたが、仕上がった作品はカメラマンの卓越したライティングコントロールを証明してくれました。ラテックスの特性上、可動域が大幅に制限され、普段着のように伸びやかなポーズを取ることが難しかったため、ウエストのひねりや脚の上げ方で画面のダイナミズムを補いました。合間の休憩で呼吸を整えることで体力の消耗を抑えられました。夏のイベントで着るには非常に蒸し暑いスタイリングでしたが、カメラ越しに現れた流線型の美しいシルエットと高いスタイル再現度を見て、すべての努力が報われたと感じました。