今回撮影したのは『新世紀エヴァンゲリオン』(新世紀エヴァンゲリオン)の綾波レイ(綾波レイコスプレ)です。この造形を忠実に具現化するため、事前の準備には並々ならぬ情熱を注ぎ込みました。ウィッグにはほんのりグレーのニュアンスを含んだ淡いブルーを選定し、繊細なレイヤーカットを施してスプレーで毛流れを固定した後、白いヘッドバンドと銀灰色のインターフェース用金属クリップを装着。頭上に浮かぶ赤い光輪(エンジェルハイロゥ)のプロップはアクリルリングと極細ワイヤーで自作し、頭上で自然に浮遊して見えるよう内部に目立たない支持構造を仕込むことで、レンズ越しにも極めて美しい浮遊感を再現しました。
衣装構造は非常に立体的で複雑を極めました。純白のタイトスーツとショートパンツをベースに着用し、その上から広範囲に及ぶメカニカルな装甲パーツをドッキング。胸元のチェストアーマーは黒と銀のバイカラーで構成され、中央に赤いコアの装飾をあしらうことで、まさにエヴァンゲリオン(EVA)ならではの人造人間・生体兵器の質感を追求しました。ウエストサイドや太ももの両脇に突き出る装甲ブレードも事前に組み上げ、透明なストラップを用いて身体にしっかりと固定。戦傷や儚げなガラスの脆さを視覚的に強調するため、両腕や脚には幾重にも白い包帯と金属リングの装飾を巻きつけ、右腕には十字の絆創膏を貼り付けました。白いロングブーツにシアーなストライプ入りの白ストッキング(白ストッキング)を合わせることで、メカニカルな無機質さとどこか病的な清冷感が同居する独特の美しさを削り出しました。
ロケーションの選定にも独自のこだわりを反映させました。日本の飲料広告が残るレトロな自動販売機を背景にセレクトし、日常の街角が持つ生々しい空気感を確保。アスファルトの地面の上に白い背景布を敷き詰め、白と黒の配線ケーブルを無造作に這わせ、白い五角形の星のプロップと右手に添えた赤い星柄の透明傘を散りばめることで、サイバーパンクと都市のポストアポカリプスが溶け合う幻想的な空間を構築しました。
陽射しは暖かかったものの、アスファルトの上に敷いたシートに座り続けると地面の熱がじんわりと伝わってきました。今回のポージングは低い座り姿勢を中心に構成し、身体の重心を脱力させつつ、キャラクター特有の感情を排した静寂さをキープ。生き生きとした表情を徹底して抑え、わずかに伏せたまぶたと虚空を見つめるような佇まいによって、彼女の魂の奥にある孤独と疎外感を表現しました。透明なビニールシートや絡み合うケーブルを手に取る際も、指先が硬直してしまわないよう細心の注意を払いました。
重厚な装甲とロングブーツに身を包んでの動作は制限が多く体力勝負でしたが、仕上がった写真の圧倒的な説得力を目にした瞬間、すべての緻密な準備が報われたと実感しました。無機質なメカと神聖な天使の要素が自然光の中で溶け合い、唯一無二の質感を宿した心から誇れる『新世紀エヴァンゲリオン』(新世紀エヴァンゲリオン)のメカ風コスプレ(メカ風コスプレ)の記録です。