今回の「スネージナヤ冬狩夜巡」をテーマにした撮影は、世界観の空気感を極限まで引き上げることができました。「降臨者」という設定は生まれながらの神秘性と孤高の距離感を宿しています。その感覚に寄り添うため、天井が高く開放感のあるダークトーンのロケーションを厳選。天井の割れ目から2条の冷涼な青い光線が差し込んだ瞬間、息をのむような神聖な空気が満ち渡り、まるで一瞬でテイワット大陸へと足を踏み入れたかのようでした。
私が空を担当し、相方の三三が蛍を担当。今回着用した影域の衣装はカッティングが極めてシャープで、濃紺とシルバーグレーの切り替え生地に金属製の十字星パーツ、そして襟元やブーツの縁にあしらわれた純白のファーが、スネージナヤの白銀の雪景と威風堂々たる威厳を余すところなく表現しています。小道具にも並々ならぬ情熱を注ぎ、私の手にした両手剣(大剣)は細やかなパーツ分割を施し、青と橙のデュアル発光ギミックが暗がりの中で圧倒的な質感を放ちました。蛍の軽装クロスボウも軽量に作られており、私の構えに合わせて低くしゃがむ防御の姿勢を美しくサポートし、足元のブーツやタイツ(ストッキング)のラインを引き立ててくれました。
原神の双子としての立ち位置は、ミリ単位で何度も調整を重ねました。高低差をつけた構図は画面に奥行きを生み出すだけでなく、戦いの中で背中を預け合う二人の呼吸の深さを浮き立たせてくれます。会場全体が非常に暗かったため、カメラマンさんはライティングの設計に入念な工夫を凝らしてくださいました。寒色ブルーのスポットライトが二人の輪郭をシャープに浮かび上がらせ、画面の空間的な奥行きを一段と強調。リボンが宙を舞う決定的瞬間を捉えるため、布の振り抜きと連写を何度も繰り返し、空気を切り裂くようなキレのある一枚を追求しました。空の金髪を忠実に再現するため、ウィッグのセットと毛束のキープには長い時間を費やし、特に頭頂部のトレードマークである跳ね毛は大量のハードスプレーでしっかりと固定。メイクも骨格の陰影を深めに描き、冷徹で凛々しい表情を際立たせました。相方のマントも、しゃがみ姿勢の中で颯爽とした美しさを損なわないようベストな角度に微調整。撮影は大変な体力を要しましたが、仕上がった写真を目にした瞬間、すべての疲れが心地よい達成感へと変わりました。
双子の合わせ(空と蛍のコスプレ)は常に特別で、互いの深い信頼と呼吸が欠かせません。ヘアメイクのディテールからアクションの連動、そして光と影の調和に至るまで、すべてのピースが揃って初めて完成します。ポーズの設計では、作中で二人が繰り広げる息の合った連携攻撃の瞬間を意識しました。これは単なる撮影にとどまらず、もうひとつの並行世界で旅人たちと共にスネージナヤの夜を巡る旅に出たかのような体験でした。皆さんと力を合わせてこの作品を形にできたことを、心から嬉しく思っています。