今回のレディ・アヴァロンのコスプレ撮影は、山一面に紫陽花が咲き誇る広大な庭園の屋外風景の中で行いました。ロングウィッグに角状のヘッドドレスを組み合わせた構造のため、セットや毛並みの整理には相応の時間を要しました。衣装は白黒にブルーを効かせたロングドレスと羽織を基調とし、黒ストッキングのニーハイをコーディネート。魔術師としての神秘的な風格を宿すため、メイクでは深紅のカラコンを選びました。当日は光量が非常に豊かだったため、空の白飛びを防ぐべく引きの全景カットではISO 100、シャッタースピード1/2500秒、絞りF4.0に設定し、背景の紫陽花や遠くの山並みとのクリアな被写界深度の分離を実現。寄りカットではレフ板で自然光を跳ね返し、顔立ちの立体感を美しく際立たせました。衣装の生地感は極めて上質で、特に陽光を浴びた白いファブリックの光沢が幻想的なトーンを醸し出してくれます。杖のプロップを構える際は、手元の角度が不自然に見えないよう指先の所作を何度も微調整。噴水回りや大理石の手すりのアングルでは、前ボケを活かして構図のレイヤー感を深めました。黒ストッキングとヒールのクローズアップでもカメラマンさんが流麗な脚のラインを丹念に追求し、雰囲気満点の絵作りに。風でウィッグが乱れやすい環境でしたが、息の合ったチームワークで自然な躍動感を捉えることができました。液晶で確認したRAW現像前のデータも階調の繋がりが非常に滑らかでした。カメラマンの鉄板イカ男氏と共にレディ・アヴァロンの世界観を丹念に具現化。ドレスの背面は優雅なロングトレーン仕様になっていたため、枝に引っ掛けないよう花壇の中を慎重に歩きながら撮影を進めました。撤収後には室内で硬質な光を浴びた鏡越しの自撮りも収め、屋外とは一味違うクールな表情を残すことができました。