真冬の寒空の下でヴァレサの撮影に挑みましたが、自分の中の情熱が燃え盛っていたのか、撮影中はポージングと表情管理に全神経を集中させていたため寒さを全く感じていませんでした。ところがいざモニターを確認すると、寒さで両脚が真っ赤に染まっており、当時は完全に感覚が麻痺していたようです。案の定、翌日には見事に風邪をこじらせて2週間も寝込むことになり、写真の現像作業もそのまま2週間ストップしてしまいました。
今回の衣装パーツには本当に頭を抱えさせられました。接着が極めて甘い上に重量があり、移動の道半ばで片方の付け耳がポロッと脱落。拾い上げて無理やり押し戻すしかありませんでした。頭上の角に至っては全く固定が効かず、風が吹くたびにグラグラと傾いてしまい、撮影中ずっと落下しないか気が気ではありませんでした。2枚撮るたびに手で頭を触って角が無事か確認しなければならず、撮影のテンポが大きく乱れてしまいました。
ピンクのウィッグも発送時の圧迫でぺちゃんこに潰れており、そのままでは到底被れない惨状でした。前夜に急遽引っ張り出し、ストレートアイロンとヘアミストを駆使して深夜までかかりきりでコスプレ小道具修復(緊急セット)を施し、どうにか被れる状態まで漕ぎ着けました。しかし当日の撮影現場では、やはり随所に不自然な毛流れが残ってしまいました。
ロケ地では相方の酌ちゃんと終始お互いを励まし合い、次々とトラブルに見舞われながらも現場の空気感はとても温かく楽しいものでした。ただ、真冬の屋外に長時間晒され続ける過酷さに、身体の限界はとっくに超えていました。「最高の一枚を残したい」という一心だけで、奥歯を噛み締めて寒さに耐え抜いた時間でした。
今改めて撮って出しの生データを見返すと、白いレッグウォーマーの隙間からのぞく肌の赤みがかなり目立っており、レタッチで肌色を均一に補正するには相当な労力がかかりそうです。今まで現像を先延ばしにしてきたのも、そうした膨大な修正作業に直面するのが億劫だったからに他なりません(笑)。とはいえ、せっかく撮り切った大切な作品ですので、まずは酌ちゃんとの楽しいメイキング風景から皆様にお見せしたいと思います。「寒さなんてへっちゃら」と強がってはみたものの、波乱万丈だったヴァレサのコスプレは忘れられないリアルな冒険となりました。次回の冬季ロケ撮影では、徹底的な防寒対策とパーツの強固な補強を何よりも最優先に挑みたいと思います。