今回の撮影セットには本当にたくさんのこだわりが詰まっています。床のレトロな柄のカーペットから、何重にも重ねられた金色のサテン生地、さらにはあの誇張された巨大な歯車の小道具や散らばった金貨まで、すべてはキャラクターの持つ神秘的でどこか上品な雰囲気を再現するためのものです。スタジオに丸一日こもり、光線もあえてこの暖金色のサイド逆光を当てました。写真に写っているチンダル現象の光(光の筋)は、実はスモークケーキとスポットライトを組み合わせて作った効果で、撮れた写真の質感は本当に目を引くものになりました。この衣装はディテールが多く、コートの金色のパイピングやフードの縁の質感はかなり凝っています。インナーのダメージ・穴あきデザインは、着用時に何度も位置を調整しないと、自然な肌見せになりませんでした。レッグリングやスタッズブーツの金属パーツの反射が非常に光に影響されやすいため、撮影中はレフ板を使って絶えずディテールの光を補う必要がありました。最大の挑戦は、実はあの小道具のハンマーでした。かなりの重量があり、持ち上げてポーズをとるにはかなりの腕力が必要で、写真4のような片足立ちのポーズは10回以上撮り直してようやく重心を安定させることができました。撮影中はカメラマンと息を合わせてたくさんのスナップを撮りました。例えば、写真1の金貨をくわえたスタイリングや、写真6の金貨を手のひらに載せるインタラクティブな演出などは、すべてその場の思いつきによる即興のパフォーマンスで、カチッとしたポーズよりもかえって生き生きとした表現になりました。全体のメイクにはキャラクター設定に合わせるためにブルーのカラコンを使用し、ピンクパープルのロングヘアはあえてふんわりと滑らかに仕上げ、額の金色のチェーン飾りと白い花を合わせることで、スタイリング全体が暖色系の光の中でとても調和して見えます。このような重量級の小道具を伴う撮影を行う際は、いつも現場のコントロール能力が試されますが、幸い今回はライティングの方向と背景の反射素材の組み合わせが上手くいき、レタッチ段階で色温度をほとんどいじる必要がありませんでした。未加工の撮って出し(原画)の時点ですでに、宝箱の中のようなきらびやかで豪華な雰囲気が十分に醸し出されていました。