蓬莱山輝夜のこのスタイリングは東方Projectの中でも非常に認知度が高く、準備と撮影のプロセスは、彼女の持つ冷涼で神秘的、そしてどこか妖艶な美しさを再現することを主軸に進めました。
その特質を表現するため、今回のメイクには思い切った工夫を取り入れました。ベースメイクには極めて白いトーンを選び、寒色系のチークで輪郭を整えています。赤いカラコンはスタイリングの魂であり、透明感の高いデザインを選定。瞳の潤いと視線の鋭さを保つために目薬を欠かしませんでした。ダークレッド系のアイシャドウをぼかし、黒髪ストレートロングウィッグと重めのぱっつん前髪を合わせることで、夜に属するキャラクター特有の静謐さを引き出しました。
衣装は光沢感のあるピンクの古風なスタイルで、襟元と袖口には白いレースのフリルや金色の刺繍が施されています。赤い結び紐とビーズのタッセルが重要なポイントで、上品に見せるために構造を整えるのに時間を要しました。非日常的な雰囲気を醸し出すため、明るすぎるライティングは避け、屋内の木製階段や扉を背景に寒色系のライトで陰影を際立たせました。
室内自撮りでの撮影だったため、スマホの角度や位置を絶えず調整し、あおりや俯瞰の視点を切り替えることで異なる視覚的インパクトを追求しました。ポーズには指先を前へ伸ばしたり、拳を頬に近づけたりといった手の仕草を多く取り入れ、静止した画面に動きと感情の広がりをプラスしました。
レタッチでは過度な加工を控え、赤いカラコンのハイライトを活かしつつ周囲の環境光を落として明暗差を強調し、白い肌とピンクの生地の階調を際立たせました。キャラクターの空気感を忠実に再現すべく、衣装の着付けやメイクの細部に時間を注ぎ、独特の世界観を余すところなく表現できた充実の撮影となりました。