今回は「花帰夢」スタジオにて蓬莱山輝夜のスタイリングを撮影しました。全体のスタイルは秋の紅葉と古風な居室の融合に寄せています。メイクは赤い瞳と柔らかな肌の質感を特に強調し、トレードマークである黒髪ロングの姫カットと合わせることで、輝夜姫ならではの優雅でありながらどこか清冷な気品を再現したいと考えました。
衣装の質感がとてもお気に入りで、トップスのピンクと黄色の重ね着には非常にレイヤー感があり、裾のダークレッドに施された金糸刺繍の竹の葉とお花の模様はディテールがゆたかで、暖色系のライティングに照らされた時の反射効果が最高でした。撮影時は光源の小道具として光る紙ランタンや光る球体を使用しました。特にあの光る丸い球体は、4枚目の写真で手のひらに載せており、周囲に広がる大面積の紅葉や木製家具と相まって、まるで月宮の秘境にいるような雰囲気を醸し出しています。カメラマンの若葉先生は光と影のコントロールが非常にプロフェッショナルで、人物の顔のディテールを際立たせつつ、シチュエーションの奥行き感もしっかりと写し出してくれました。小道具に関しては、あのカラフルな細い枝のアクセントが絶妙に効いており、画面が単調になりすぎるのを防いでくれています。
今回は仰向け、横たわり、座りポーズ、外して小道具を手にした立ち姿など様々なアングルから撮影し、レタッチではセット本来の暖色系のトーンを残すことで、写真群全体がまるで一幅の絵巻物のように見える仕上がりにしました。スタジオ撮影なので光を完全にコントロールでき、衣装の刺繍や髪の毛の質感をより美しく表現することができました。私のスタジオ撮影の日常の中でも非常に充実した時間でした。東方コスプレは昔からずっと大好きで、輝夜のキャラクター設定自体にどこか静けさと神秘的なストーリー性が漂っているため、今回このような精巧なリアルセットのスタジオで作品を完成させることができ、没入感も最高でした。衣装の着こなしから感情の表現にいたるまで、できる限りキャラクターに寄り添えるよう努めました。私自身のコスプレ技術や和風撮影への挑戦としても、ちょっとしたブレイクスルーになったと感じています。