今回のイベント写真はかなり昔に期限切れフィルムとなったシネマ用フィルムを使用しました。色かぶりがかなり激しかったものの、予想外のサプライズとなり、お遊び気分で楽しめました(笑)。
イベント会場は混雑していて照明も乱れており、もともと完璧な仕上がりを期待していたわけではなく、カメラマンの友人と気軽に試してみようと約束しただけでした。この長年眠っていた期限切れフィルムが気になり、イベント写真で使ってみたかったのです。背景の人混みを避けるため、比較的空いている一角を探し、無地の壁の前でストロボの直当てで撮影し、今回のネガを得ることができました。
衣装は完成度が高く、ウィッグの発色も鮮やかで、髪飾りをつけたら一気に雰囲気が出ました。ショート丈のトップスにプリーツスカート、そして白ストッキングと赤い靴という組み合わせです。ブルー、ホワイト、イエロー、レッドの高コントラストな配色が、期限切れによる色かぶりの影響を受けつつもフィルム上でしっかりと映えています。特に白ストッキングは期限切れフィルムの影響で少し緑がかって写り、かえって画面に奥行きが出て、豊かな粒子感が際立ちました。
ポージングに関しては、丈が短めの衣装だったためポーズの難易度が高く、体型をカバーしやすいロングスカートとは違って気を使いました。キャラクターの小悪魔的で愛らしい雰囲気を表現するため、腰に手を当てたり、手を挙げて挨拶したり、しゃがんだり、スカートの裾をつまんだりと様々なポーズをとりました。しゃがみポーズや裾持ちは少し疲れましたが、仕上がりはとても面白いものになりました。カメラマンさんもとても根気強く、角度を細かく調整しながら、期限切れフィルムでのフラッシュの反射具合を確認してくれました。
フィルムの感度が低かったため全体的に粒子感が強く、スキャン時に明るさとコントラストを無理に引き上げた結果、暗部に激しい色かぶりが出ました。しかし、こうした期限切れフィルムにおいては、欠点こそがスタイルの魅力でもあります。デジタル写真のクリーンで正確な色再現と比べると、フィルム特有の偶発性やレトロ感は唯一無二です。後ほどデジタルの比較写真も投稿する予定なので、2つの質感の違いを実感していただけると思います。デジタルの方が確実に鮮明ですが、こちらのフィルム版には古い映画のような味わいがあります。独特な色かぶりと粗い粒子感を記録できた、とても楽しい挑戦でした。