【プロメイア コスプレ】『ゼンレスゾーンゼロ』鉄屑の山に漂うブルー・メランコリー - 1 枚目
【プロメイア コスプレ】『ゼンレスゾーンゼロ』鉄屑の山に漂うブルー・メランコリー - 2 枚目
【プロメイア コスプレ】『ゼンレスゾーンゼロ』鉄屑の山に漂うブルー・メランコリー - 3 枚目

撮影から少し時間が経ちましたが、今日ハードディスクを整理しながら写真を見返し、心の中に不思議な静けさが広がりました。投稿に書いた「四十路手前の憂郁な女」という言葉は今の私の等身大の姿ですが、プロメイアの衣装を身に纏いカメラの前に立った瞬間、日常の年齢に対する焦りは集中と無の境地へと取って代わられました。

今回のロケーションには、郊外にひっそりと佇む廃工場を選びました。巨大な金属シリンダー、重厚なH形鋼、露出した巨大ボルト、そして足元の無骨なコンクリート床。これらの冷たく硬質な重工業要素が、白黒バイカラーのエナメル緊密戦闘服と鮮烈な対比を描き出します。『ゼンレスゾーンゼロ』(Zenless Zone Zero)におけるプロメイアというキャラクターには、洗練されていながらも冷徹でどこか距離感のある二面性の美学が存在すると解釈しており、鉄錆の匂いが漂うこのロケーションがその雰囲気を完璧に引き立ててくれました。

衣装のディテールに関しては、裁縫師の方の丁寧な手仕事に感謝しかありません。胸元の黒い半球カップの周囲には白いパイピングが施され、天井の隙間から差し込むトップライトによってボディラインが美しく描き出されます。胴体部分にはシースルーのメッシュ素材を採用し、黒のインナーと合わせることで、キャラクター本来のSF感と適度な肌見せを再現しつつ、チープさを回避しました。首元の金属リングチョーカーや腕の分割式アームガードなど、小物類の質感にもこだわり抜いています。そして何よりスタイルを引き締めてくれるのが、この黒のエナメルロングブーツ(Patent leather boots)です。履き口の複雑な金属エンブレムが重厚感を醸し出し、暗がりの中でエナメル素材が放つ微かな光沢がクールで凛とした表情を添えてくれます。

ラストの90度近くアングルを傾けた変幻的な構図は、撮影時かなりの体力を要しました。巨大な斜め鋼梁にほぼ横倒しの状態で寄りかかり、カメラマンが下から見上げる形でアングルを構成。隙間から漏れる強い光が髪の毛やシルエットの縁を叩き、美しいリムライトを形成しました。無重力感のあるバランスとアンニュイな視線を維持するため全身の体幹を締め続けていたため、撮影後は腰と足の感覚がなくなるほどでした。しかし完成した作品の浮遊感と迷乱した空気感は、私自身の「中年期の葛藤」と奇跡的にシンクロしており、非常に気に入っています。

「コスプレは若い人のものであり、25歳を過ぎてこうした衣装を着るのは違和感がある」と考える人も少なくありません。正直なところ、現場に向かう前は「もうすぐ四十歳なのに」という迷いや葛藤もありました。けれど最終的には吹っ切れました。コスプレとは突き詰めれば自己表現の一種です。鮮やかなブルーのウィッグを被り、シャープなメイクを施し、タイトなスーツに身を包んで鉄骨の間でポーズを決める——そのプロセス自体が極めて純粋なクリエイティブ体験なのです。年齢を重ねることは目元のシワだけでなく、精神的な深みをもたらしてくれます。若い頃であれば上辺だけに見えてしまったかもしれない衣装も、この年齢になり冷たい金属の中でカメラを直視することで、プロメイアの持つしなやかな強さと憂郁な矛盾感を深みを持って表現できると確信しています。

もちろん撮影は一筋縄ではいきませんでした。最高のトップライトを待つため、夏場のエアコンもない閉鎖された工場で半日以上過ごしました。ロングブーツとタイトスーツの中はまるでサウナのようで、背中を汗が伝い、湿度でウィッグも重くなっていきます。全身汗まみれになりながら表情をコントロールし続けるのは体力的な試練でしたが、これこそが私がコスプレ撮影(Cosplay photoshoot)を愛し続ける理由でもあります。完成した作品を目にし、疲労感や「四十路の憂鬱」を吹き飛ばした時に残る達成感は格別です。

この裏話雑感が、プロメイアの作品制作の空気感を伝える一助となれば幸いです。鉄錆と光影が交錯する工業風コスプレ(Industrial style cosplay)空間で、もう一人の自分に出会えたことは、何物にも代えがたい素晴らしい体験でした。