今回の『アークナイツ』シーコスプレのコスプレ写真がようやくまとまりました。今回の庭園外景ロケ地には伝統的な庭園の東屋や回廊を選びました。深みのある木の柱や石畳の小道、周囲の緑が、シーならではの冷ややかで中国風ファンタジーな雰囲気を引き立ててくれると考えたからです。こうしたキャラクターを表現する上では、ヘアメイクと小道具が何よりも重要な要素となります。ウィッグは黒にグリーンのメッシュを入れ、細やかな毛束感のあるポニーテールにセット。頭の硬質な龍の角は角度のバランスを保つため、スプレーやピンで入念に固定しました。特注のエルフ耳も肌の色との馴染み具合が肝心で、装着するたびに細かく微調整を繰り返しました。
衣装の質感も非常に凝っており、白いインナーには水墨のにじみのようなダメージ加工が施され、胸元の赤いタッセルが視線のアクセントになっています。アウターの重厚なレザーマントやアームカバーは存在感抜群ですが、夏の屋外撮影ではかなりの暑さとの戦いになりました。黒の革ブーツに、背中から伸びる緑の毛並みが混ざった長い白尾を合わせているため、バランスを保つべく歩行時や座りポーズでも常に体幹を引き締める必要がありました。特に尻尾は内部にワイヤーを入れて反りの美しい弧をキープしているため、歩く際に柱や植え込みに引っかからないよう常に気を配りました。手にした大剣と長刀はずっしりと重く、鞘には金色の紋様が刻まれています。片手で剣を構えたり筆を執ったりする動作は手首にかなりの負担がかかりました。広げた巻物も難所の一つで、屋外の風で折れ曲がりやすいため、綺麗に広がるアングルを慎重に探しました。毛筆も持ち方を少し誤るだけで硬く見えてしまうため、自然に見えるよう事前に鏡の前で腕を浮かす所作を何度も練習しました。
カメラマンが使用した35mmレンズは、ロケーションとの調和が強く試される画角です。幸いにもこの回廊は奥行きがしっかりしており、石の欄干や深紅の柱が絶妙な前ボケや額縁構図の役割を果たしてくれました。35mmの開放絞りにより背景の緑が美しいグラデーションでボケ、被写体が際立つ仕上がりになりました。木々の間から青石の畳に差し込む木漏れ日が明暗のコントラストを描き、画面の質感を大いに豊かにしてくれました。回廊の屋根による遮光で明暗差が激しい場所もあったため、常にベストな光の当たり方を探し、顔の向きをこまめに調整し続けました。
ポージングにおいては大げさな動きをあえて控え、座り姿や柱にもたれかかる仕草、わずかに首を傾げるポーズを中心に構成しました。特殊なキャラクター設定ゆえに、眼差しにはどこか冷淡で浮世離れした距離感を宿らせる必要があり、カメラを見つめるときも筆をもてあそぶときも、心の中で彼女の傍観者としての立ち位置をイメージしていました。例えば長椅子に座る際は、片足を自然に下ろしもう片方の膝を軽く曲げることで、ブーツとスカートの裾に綺麗な立体感を出しました。柱に寄りかかるカットでは、身体の力をわずかに抜きつつ手元の剣を少し傾け、戦いの後の静けさの中にも張り詰めた緊張感が残る佇まいを意識しました。
屋外撮影で最も試されるのは、個々のポーズの美しさ以上に、全体の空気感がいかに調和しているかです。座りポーズ一つをとっても、脚のラインを綺麗に見せるだけでなく、スカートの広がりとロングブーツが自然に繋がるよう配慮しました。この装備で屋外を歩き回るのはかなりの重労働で、庭園の蚊も多く、ウィッグやレザー衣装で汗だくになりましたが、完成した写真の光と影の陰影、そして古い建築物の中で剣や巻物が見事に調和した姿を見ると、すべての苦労が報われたと感じます。この一連の写真を通して、いつもと一味違う庭園外景の中国風ファンタジーな世界観を感じていただければ幸いです。