今回の撮影は『東方Project』のチルノコスプレによる円形会場のイベント写真で、最近のイベントの中でも特に納得のいくお気に入りの作品セットになりました。キャラクター本来の性格が自信満々でちょっぴりおバカ(⑨)な愛されキャラなので、衣装の準備にあたってはアイスブルーのウィッグに真っ赤な大きなリボンを合わせました。この鮮烈なバイカラーの配色は、イベント会場のスナップ撮影でひときわ輝いていました。
衣装には細やかなこだわりが詰まっており、パニエが非常に大きく、たっぷりのレースやポンポンの装飾があしらわれているため、歩く際は少し大変でした。原作設定で彼女の周囲に浮かぶ氷の結晶は核となる要素ですが、現場の硬質小道具では浮遊感を維持するのが難しいため、撮影時はポージングに専念し、後からカメラマンさんのレタッチで透き通るクリスタルと舞い散る雪の氷の結晶エフェクトを加えてもらいました。撮影時はちょうど来場者のピーク時間帯で背景に人が多かったため、英字のバックパネルがある場所をロケ地に選び、望遠レンズで周囲の混雑をボカして整理しました。
最も楽しかったのは黒のハイスツールに腰掛けての撮影です。スカートのボリュームが大きいため、座った状態でスカートのレイヤード感を綺麗に見せるには、脚を高く上げたり様々に伸ばしたりするポーズが必要でした。5枚目の片脚をまっすぐ伸ばしたポーズでは、上半身のバランスを保ちつつ姿勢をキープしなければならず重心がかなり不安定でしたが、カメラマンさんが何度か声をかけてくれながら、白ストッキングの美しいラインとお茶目な可愛らしさが最も引き立つ瞬間をスナップで切り取ってくれました。その後、2枚目の両腕を大きく広げて座るポーズや、3枚目の片足立ちのポーズへと切り替えましたが、一連の動きは本当に体力を消耗しました。
4枚目はカメラにぐっと近づいて寄りで撮影したカットで、雪のエフェクトを加えたことで氷の妖精らしい世界観がいっそう深まりました。当初はこの髪型がアンテナやウサギの耳のように見えてしまわないか少し心配でしたが、実際に着用してブルーのカラコンと合わせてみると、非常に高い再現度に仕上がりました。
円形会場のイベント写真ということで、多彩なアングルから撮影を行いました。1枚目のようにカメラをまっすぐ見つめる静的なカットもあれば、5枚目や6枚目のようにスツールに座って脚のラインをアピールするポーズもあります。イベント現場で撮影してもらう際は、レンズの画角やプロポーションを的確に捉えることが大切だと感じました。今回の写真は過度な美肌加工は施していませんが、クリスタルの光の屈折や雪の粒子の質感が非常に繊細に描写されています。
実際、イベントでこのキャラクターをコスプレすると大人気で、見かけるたびに皆が「バカ(Baka)!」と声をかけてくれます。撮影中もツンデレでちょっぴりおとぼけな表情を意識し、キャラクターの性格を表現しようと努めました。今回はハイスツールでの座りポーズだけでなく、壁際にもたれかかったり軽く走ったりする躍動的な動きにも挑戦しました。衣装の赤い編み上げリボンや胸元の大きなリボンも見どころで、青と白を基調としたメインカラーと見事なコントラストを描き出しています。頭のヘッドドレスとスカートのフリンジがたまに絡まることもありましたが、全体として二次元らしい魅力が詰まった納得のいく仕上がりになりました。