広州CPSPのイベント写真がようやくまとまりました。今回挑戦したのは『隻狼』の水生のお凛コスプレです。そういえば、私の前を通りかかる際はくれぐれもご注意を。あやうく通りすがりの剣客に忍殺されそうになりましたから(笑)。会場内は大変な混雑で、背景がすっきりした撮影スペースを確保するのにも一苦労でした。今回の撮影で最も苦心したのは衣装の制約です。衣装自体に重みがあり、編笠とウィッグを長時間着用したまま立ちっぱなしだったため足腰への負担が大きく、草履による靴擦れもありました。それでも、侍や武士の気迫を宿したキャラクターを演じる上で、刹那の殺気と静謐な美しさが交差する瞬間は何物にも代えがたい魅力があります。今回の本格的な機材構成についてもシェアします。被写体モデルは白露で、カメラマンはViltrox レンズの75mm F1.2と56mm F1.4を使用しました。ライティングにはGodox 照明のAD400Proをメインライト、AD200Proをフィルライト、そしてAD100Proをサイド反逆光として配置しています。メインライトで顔立ちと衣装の質感を美しく浮かび上がらせ、AD200Proでシャドウ部のディテールを補い、サイド逆光によって輪郭をシャープに際立たせました。特に抜刀や太刀筋を描く動的なカットでは、75mm F1.2の開放絞りを活かしつつ、顔のピントと刀身のシャープネスを極限まで保ちながら混雑した背景を綺麗にボカすことで、被写体の存在感を劇的に引き立てています。モデルの白露も動きの再現に非常に熱心で、不意の奇襲に対応する実戦の臨場感やステップの躍動感を捉えるため、踏み込みと振り上げのポーズを数十回も繰り返し、流れるような鋭敏な一撃の空気を再現してくれました。小道具の三味線も世界観を際立たせる見事なアクセントで、戦闘直前の物哀しい旋律と冷徹な刃の対比が鮮烈なギャップを生み出しています。またGodox 照明の安定した光量は屋内ホールでも極めて扱いやすく、逆光が編笠の縁や着物のドレープを美しく透過し、写真の奥行きと立体感を飛躍的に高めてくれました。広大なCPSP会場での撮影は充実したものとなり、お凛特有の幽玄で冷ややかな気配を存分に体感できました。会場では作品や撮影機材について声をかけてくださる同好の方々も多く、実りある交流の機会となりました。