世界で最も混雑する渋谷のスクランブル交差点。歩行者と車流が織りなすカラフルな光と影の中で、ずっと準備していた衣装を身にまとい、人混みの真ん中に立って撮影に臨みました。
今回このロケーションをロケ地に選んだのは、渋谷ならではの混沌とした雑踏感とサイバー感が、キャラクター本来の持つ雰囲気と非常に不思議な化学反応を起こしてくれると考えたからです。
カメラの設定においては、ポートレート長時間露光を全面的に採用し、さらにフロントカーテン(先幕)シンクロフラッシュを組み合わせて撮影を行いました。
この機材と設定の組み合わせは、お互いの息がぴったり合っていないと非常に難しい手法です。
歩行者の移動スピードはコントロール不可能なので、シャッタースピードによるブレ(流動感)は彼らが通り過ぎる瞬間のタイミングに完全に左右されます。
通行人がカメラや被写体にぶつかるのを避けつつ、信号が切り替わる一瞬の隙を狙って、まるでかくれんぼをするように素早く撮影ポジションを確保しなければなりませんでした。
夜間のフラッシュは強力な懐中電灯のような役割を果たし、ごちゃごちゃした暗い背景から被写体の輪郭を鮮やかに浮き立たせてくれます。特に赤眼と白いトップスの組み合わせは、光を浴びることで色白の肌(冷白皮)が非常に透き通るように引き立ちました。
白いトップスと濃紺のプリーツスカートの組み合わせ自体は比較的カジュアルですが、金髪のショートウィッグ、赤眼、震えるようなロングネックレスを合わせることで、全体のビジュアルが一気に物語性を帯びてきます。
頭頂部のアホ毛(跳ねた髪の毛)は渋谷の夜風で非常につぶれやすく、撮影の合間に何度も手で形を整えて、正しいカーブを保けるように微調整を繰り返しました。
撮影中、ただカメラを凝視し続けるのではなく、不意の振り返りや小首をかしげた瞬間などの躍動感あるスナップ撮影こそが、かえってキャラクターの持つオーラを引き立ててくれます。
ちょうど背後の大きな看板(アドボード)に青い地球のデザインが映し出されており、長時間露光の中で、地球と行き交う人影が美しい奥行きのある空間構成を作り出してくれました。
このようなカットは、まるでキャラクターがどこか未知の都市伝説の中に身を置いているかのような錯覚を抱かせます。
渋谷の夜景は、ストリート撮影におけるまさに最高峰(天井)のロケーションです。混沌としつつも最先端のトレンドが入り混じるあの空気感は、他の場所では再現できません。横断歩道の真ん中に立つ勇気さえあれば、生命力あふれる素晴らしい瞬間がごく自然に生まれていきます。
このような過酷な環境でのハイテンションな撮影を終え、身体は非常に疲れましたが、ファインダー越しに、金髪に赤眼、そして白いトップス姿の自分が流動する光の波に包まれているのを目にしたとき、胸の内に本物の達成感がこみ上げてきました。
夜間のコスプレ撮影は、カメラ機材の性能と忍耐力の試練でもあります。人混みが非常に多いため、完璧な一瞬を切り取るためには、多くの場合で瞬発力のあるスナップ撮影に頼るしかありませんでした。
もし皆さんも、こうした都会の躍動感と静的なキャラクターが織りなす極上のコントラストを表現する撮影スタイルがお好きなら、ぜひ一度渋谷で撮影に挑戦してみてください。
空が完全に暗くなるタイミングを狙い、最も混雑する金曜日や土曜日の夜の時間帯を避けるのがコツです。そうすれば、比較的スペースを見つけやすくなります。
フラッシュとポートレート長時間露光のパラメータを緻密に調整し、行き交う人流を背景を流れる光の糸に変え、被写体を静止した一本の楔(アンカー)にする。そうして仕上がった写真は、絶対にあなたを失望させない素晴らしいものになるはずです。