大運河公園は本当に撮影しやすい場所です。冬ですが、全体が白ベースの建築物ばかりなので、自然光が当たると画面全体が非常にクリアで透き通った印象になります。今回、ようやくベーシストバッグを背負って『ぼっち・ざ・ろっく!』の山田リョウというキャラクターをじっくり再現することができました。真冬にこれほど薄着で撮影して、寒さのあまり表情管理に失敗しないか最初心配していましたが、お天気が味方してくれました。冬の柔らかな陽射しが身体に降り注ぎ、かえってウィッグの髪色をより透明感たっぷりに引き立ててくれました。
機材はSony A7R5に85mm f/1.4 GM2、外してTamron 28-75mm F2.8 G2(2875G2)を使用しました。85mm単焦点は屋外でのミディアムショット(半身)やクローズアップ(特写)の撮影において本当に抜群です。A7R5の高画素と相まって、毛髪の質感や肌のテクスチャーまで綺麗に残すことができます。大口径による美しいボケ味が雑多な背景をすっきりとフィルターにかけてくれるため、人物が一瞬で引き立ちます。Tamron 2875G2は、環境を含めた全身写真を撮る際の悩みを解決してくれました。画角の自由度が高く、階段の昇り降りや振り返りざまのダイナミックなスナップ撮影にも柔軟に対応できます。この一機二鏡(1台のボディと2本のレンズ)の組み合わせは、屋外撮影において画質を保証しつつ、様々な構図を両立させてくれます。
コーディネートにはゆったりとした黒のパーカーに黒のプリーツスカートを選びました。どちらもダークトーン(暗色系)ですが、象徴的な鮮やかなブルーのショートヘアとヘッドホンを合わせることで、視覚的な重心が一瞬で人物に引き寄せられ、非常に強烈なバイカラー(撞色)効果が生まれました。ベーシストバッグはとても実用的なスタイリングのプロップ(小道具)で、背負って歩く、手すりに寄りかからせて無造作に置く、あるいはバッグを手にして白い階段を上がるなど、どんな動きやラインもしなやかに表現できます。
今回は全行程を自然光で撮影しました。特に午後のあのぽかぽかとした陽射しが、白い金属製の手すりや建築物に当たることで、画面全体に淡く温かみのある空気感が漂いました。とはいえ、冬の屋外撮影はスピード勝負(速戦速決)です。一度太陽が雲に隠れて風が吹くと、さすがに寒さが身に沁みるからです。寒かったですが、運河沿いを歩きながら、光が斜めに長い影を引いていくのを眺め、とてもリラックスした表情のスナップを数枚収められたときは、非常に大きな達成感がありました。
実のところ、私はステップを上がったり、振り返る瞬間を捉えたりするような、少し躍動感(動感)のある写真が個人的にとても好きです。ただポーズを決める(摆拍)よりも生き生きとして見え、ベーシストの持つあのクールな気質に完璧にマッチします。大運河公園は遊歩道が非常に広々としており、通行人が写り込む心配もないため、ロケハンや撮影に最適です。ここで一通り撮影を終えると、心も体もすっきりと爽快な気分になりました。今回のコスプレ撮影の空気感は本当に気に入っています。冬ではありますが、この寒色系のトーンと冬の陽射しが織りなすクールな佇まいは、キャラクターの特質とも見事に融合したと感じています。