今回の撮影のハイライトは、獣耳に掛けられた有線イヤホン、そしてテキサス コスプレとラップランドコスプレの間に漂う絶妙でコントラスト豊かな掛け合いです。「獣耳は果たして2チャンネルなのか4チャンネルなのか」という疑問をよく耳にしますが、二次元設定の延長として、獣耳の構造は人間の耳とは根本的に異なります。私としては、キャラクターが人外種族であることを示す視覚的シンボルだと捉えています。人間の基準で考えれば、あのモフモフの耳は実質的な外付けパーツのようなもので、人間用の一般的なイヤホンを掛ける姿は実に非科学的でコミカルな可愛らしさがあります。「アンタ、私が人間のイヤホンを獣耳につけてる姿が見たかっただけでしょ」というラップランドのセリフには思わず笑ってしまいました。
撮影ロケ地には深夜の街頭を選びましたが、光害(街明かりの雑光)が非常に激しく、レタッチで寒色系の洗練された高級感を保つために試行錯誤を重ねました。寒色トーンはキャラクターの冷徹な気品を引き立てる一方で、肌色がくすんで見えやすくなります。そのためベースメイクでは高い透明感を意識し、シルバーグレーのウィッグと合わせることで、まるで本物の冷徹系キャラクターが三次元に降り立ったかのような質感に仕上げました。撮影は決して楽なものではなく、特にプリーツスカートを穿いた白髪のレイヤー(ラップランドコスプレ)にとって、夜の冷たい風に耐えながら、夜景の中で脚のラインとプロポーションの美しさを際立たせるため、足を前に伸ばしたり高台の縁に足をかけたりとポージングを維持するのはかなり過酷でした。それでも、ミニスカートと美脚の魅力が存分に引き出された仕上がりを見て、苦労が報われたと安心しました。
前半の4カットの掛け合いは、テキサスとしての私の冷淡な無表情に対し、横でラップランドが茶々を入れてくる構図です。口数が少なくクールな設定のため、撮影中は気迫で無表情をキープしていました。彼女が隣で笑わせようと仕掛けてきて、私は表向きは嫌そうに眉をひそめていましたが、カットがかかった瞬間に2人して吹き出してしまいました。ラスト2カットでは、私が彼女の髪を整えたり頬をつまんで表情を直したりする、一見とても優しげなシーンになっていますが、実は彼女が寒さで笑顔のまま表情筋が固まってしまい、それをほぐすために頬をつまんでいたというのが真相です。
衣装の着こなしについて言えば、夏の短時間ならまだしも、深夜の屋外撮影でのミニスカートはまさに試練でした。私はパンツスタイルにニットカーディガンを羽織っていたため、彼女よりは防寒できていました。全体の構図を整えるため、カメラマンは彼女の腰から下のアングルを念入りに探し、スカートと脚のラインが際立つ素晴らしいカットを収めてくれました。メイクでも瞳のディテールを意識し、少し温かみのあるブラウン系のカラコンを使って冷たいトーンの顔立ちを中和し、表情のニュアンスが失われないように工夫しました。
屋外での夜景撮影はスタジオ撮影に比べて不確定要素が遥かに多く、街灯の色温度、通りがかる歩行者、さらにはガラス壁の反射光までが最終的な仕上がりに影響します。物語性があり、質感の高い写真を撮り切ることができたのは、メンバー全員の息の合った連携のおかげです。今回のアークナイツ撮影を終えて一番感じたのは、人間用のモニターイヤホンは獣耳を持つキャラクターの頭には本当に合わないということですが、オペレーターたちの聴力を守るためにも、このイヤホンは今後もつけてもらわないといけませんね。以上、今回の夜景での二匹の狼のストーリーと撮影裏話のシェアでした。