ショートヘアスタイルが自分に似合うかどうか、今回の撮影を通してリアルに実感することになりました。ぱっつん前髪の紫のショートヘアのウィッグを被った瞬間、顔全体のプロポーションの印象がガラリと変わり、普段から感じていた「ショートはあまり得意ではないかも」という予感が確信に変わりました。ウィッグの毛量が多めで、特に頬周りのレイヤーが顔幅を強調しやすかったため、分け目やサイドの毛束のカーブを何度も細かく整えました。今回は赤いカラコンを装用し、瞳の印象をぐっとシャープに引き締めました。このスタイリングに合わせてベースメイクは透明感ある色白肌に仕上げ、アイラインを長めに引いて目元の輪郭を強調。リップには鮮やかな真紅を選び、鮮烈なカラーコントラストを作ることで紫のショートヘアが持つ特有の重たさを視覚的に緩和させました。
衣装には首元やデコルテを綺麗に見せるグレーのオフショルダーフリルトップスを選び、首元に黒のチョーカーをプラス。ショートヘアが与えがちなボーイッシュな硬さを和らげ、女性らしい柔らかな抜け感を意識しました。撮影中のポージングでは、指先を唇に当てたり胸元で軽く握りこぶしを作ったりと、あざとくお茶目な仕草を意識的に取り入れました。仕上がった写真には独特のアンニュイでエキセントリックな愛らしさが宿ったものの、客観的に見返すとやはりロングヘアの方が自分本来の雰囲気に馴染むなと感じてしまいます。ですが、直感的に「自分らしくない」と感じるスタイルに果敢に挑むことこそが、コスプレの醍醐味であり、短時間で全く新しい自分に出会える素晴らしい体験でもあります。
今回の撮影では、髪型による制約を補うためにも視線や手元の所作による表現力が極めて重要でした。赤いカラコンの鮮烈な発色に最も馴染むよう、アイメイクの色味を事前に何度も調整した上で最終的な完成形に辿り着きました。スモーキーな紫のショートヘアと赤いカラコンの組み合わせはインパクト抜群で、ショッピングモールという日常的な空間の中でも圧倒的な存在感を放ちました。完璧とは言えないまでも、ありのままの試行錯誤が詰まった楽しく実りある『バンドリ!』祐天寺にゃむ コスプレのメイク・撮影記録となりました。