ソネットの写真集がついに形になりました。今回の撮影場所には、ヨーロッパの風情漂う半開放的な回廊を選びました。純白の建築構造の外には青空と緑の木々が広がり、白い上部の手すりから差し込む日差しによる光と影の演出がとても綺麗でした。『リバース:1999』のレトロな英国風の雰囲気に合わせるため、メイクやスタイリングには多くの工夫を凝らしました。オレンジがかった赤のウィッグは軽く巻き髪にして大きな三つ編みにし、レトロなメタル製ラウンドフレーム眼鏡を合わせることで、知性と少し文学的な雰囲気を演出しました。衣装はクラシックなブルードレスで、胸元の白黒のチェッカーボード柄の要素が非常に印象的で、アウターの白いフリンジ付きショールが全体のレイヤー感を高めています。下半身の白黒のアーガイルソックスに黒い光沢のある革靴を合わせることで、歩行時や座りポーズの際に脚のラインを美しく見せてくれます。
今回の撮影ではR6IIのボディを持参し、レンズはVistilen EFR 85mm f1.4、RF 35mm f1.4 VCM、RF 28-70mm f2.8 STMを使用しました。85mmの焦点距離はバストアップの撮影に非常に適しており、大光量によるボケ効果で背景の白い壁や緑の木々がすっきりと処理され、人物の主体が非常に際立ちます。回廊を歩いたり手すりの脇に座ったりする際には、35mmや28-70mmの焦点距離が活躍し、回廊の奥行き感や天井のシーリングファンなど、より多くの環境情報を引き出すことで、画面により物語性を持たせることができました。
撮影アングルについては、通常のアイレベルのほか、わずかに傾きをつけたハイアングルからの俯瞰やローアングルからのあおり視点も試しました。例えば、手すりに腰掛けて下を見下ろす視点は、ドレスのシワ感を表現できるだけでなく、画面をより生き生きと見せてくれます。小道具として深緑色の厚い本とペンを持ち、下を向いて読書をしたりレンズを見つめたりすることで、手の置き場に困る気まずさを上手く解消できました。回廊の白い窓枠や手すりは優れた前景と背景であり、これらを活用することで画面の奥行きを増すことができます。ローアングルからのあおり撮影では、人物の体型を縦長に見せると同時に、背景の建築ラインに緊張感を持たせることができます。全体のトーンは透明感のある日本風スタイルに寄り添っており、レタッチでハイライトを少し上げ、コントラストを下げことで、白背景の中で青とオレンジがより際立つようにしました。撮影当日は風が少し強く、ウィッグやショールがなびく様子が逆に画面に自然さをプラスしてくれました。今回の表情管理では、キャラクターの持つ冷静でありながらも集中している雰囲気にできるだけ近づけ、視線が虚ろにならないよう手元の本や回廊の遠くを見つめるようにしました。構図においては、ラインの活用に注意し、回廊のパース線が視覚の中心をしっかりと誘導してくれます。今回の撮影状態は非常にリラックスしており、仕上がりの写真もソネットらしい静かに読書をする雰囲気をしっかりと帯びており、このレトロなコーディネートと相まって、『リバース:1999』の世界観にぴったりの仕上がりになったと言えます。