「お地蔵さん pt.2」にあたる今回の一連の公式写真撮影は、紫陽花の花が咲き誇る季節を選び、レンズの中にその姿を記録しました。今年の撮影計画では、従来の定番な美少女写真の型から脱却することを一貫して試みており、スタジオの人工光に頼るのではなく、キャラクターをリアルな屋外のシチュエーションへと連れ出しました。木造建築の格式ある境内、青苔がむした石段、雨上がりのしっとりとした空気──これらのエレメントが全体の基調を形作っています。キャラクターがこの場所で何を考え、どう動くかを想像しながら、ナチュラルな所作(動作)を形作っていくことが今回の紫陽花のコスプレ写真の核心的なゴールでした。
設定に寄り添うため、衣装にはグレーの暗紋が入った生地を選び、襟元の深紅のチャイナボタン(盘扣)と肩の赤織錦のバックルで、寒暖と疎密の美しいコントラストを表現しました。レッドの金属フリンジとタッセルが肩や腰のサイドにあしらわれ、屋外の自然な微風に吹かれてゆらゆらとなびくことで、静的な画面に物語(叙事感)を添えています。同時に、赤底の木履と同系色のミドルソックスを合わせることで、人物全体の重心を下に落とし、ただ儚げ(飘渺)なだけでなく、確かな力強さを感じさせる佇まいに仕上げました。
斗笠(すげ笠)はこのスタイリングの魂です。エッジにあしらわれた一連の白いフリルが、竹編み素材の無骨さを程よく中和し、天面にあしらわれた特注の漢字が、クローズアップ撮影時に観る者の思考を誘います。手にした赤い長法杖の先端にはゴールドの透かし彫り装飾が施されており、掌に握ることで小道具としてだけでなく、画面の構図を形作る美しい延長線としての役割を果たします。修行者としての設定をさらに強調するため、法杖を持たせるだけでなく、手首にはゴールドのリングブレスレットを幾重にも重ねました。このような金属アクセサリーが、曇り空の漫反射の中で放つ柔らかな光沢感は、衣装全体の比較的落ち着いたトーンを絶妙に引き締めてくれます。これこそが、古風撮影とコスプレ撮影を融合させるこだわりです。
斗笠を手にして歩く一連のカットを撮影した際、木履を履いて石段の上で何度も歩幅を調整したため、スカートの裾やタッセルがなびく自然なアーク(弧度)をスナップするために、数え切れないほどのNGを出しました。撮影当日の光線は非常に柔らかな拡散光(散射光)だったため、レタッチ(後期処理)の作業は無理に光と影を作り出すのではなく、色彩の忠実な再現とお肌の質感の処理に集中させました。私も構図を決める際に、引き(大景)と寄り(中景)の切り替えを意識的に考えるようになりました。例えば、完全に後ろを向いて歩いている全身のカットは、周囲の環境を説明しつつ衣装のバックスタイルのレイヤード感を誇示できますし、近景の構図では斗笠の下の人物の神態にフォーカスできます。このような多様な画角の編成により、写真セットが薄っぺらくならず、ストーリーをより完全に紡ぐことができます。
気づけばSNS(小紅書)のフォロワーも1万人を超え、これらの積み重ねはすべて、毎回手抜きなしで仕上げてきた一枚一枚の公式写真のおかげです。簡単にバズるようなショート動画のトレンドをあえて追いかけたくないのは、そうした手法が急速にアクセスを集められると知りつつも、私は自分のペースを守り、一枚の写真の構図や光と影をじっくりと磨き上げたいからです。写真は媒体(載体)として、視覚的なインパクトだけでなく、撮影時の心境をも伝えるもの。公式写真をメインに据えるクリエイターとして、私のスローペースな産出を1万人ものフォロワーが楽しみにしてくれていることは、本当に特別で幸運な共鳴(シンパシー)だと感じています。
また、今年私がスタイル面で試みた挑戦を、皆さんがしっかりと読み取ってくれたことにも深く感謝しています。このようなリアルな実景とキャラクター自身の表現を組み合わせるアプローチは、準備期間がより長くかかり、実行も繁雑になりますが、最終的な産出にはそれだけ深い沈殿(価値)が宿ります。自分自身、動画のメイキング(花絮)を撮るのが本当に苦手で、pk3を持っていっても動画モードに切り替えるのを忘れてしまうことが多いですが、今後は撮影プロセスをよりリラックスしたラフな方法で記録し、今回の屋外での試みの素敵な補足として、東方Projectの魅力を伝えていければと思います。