雨の池ハロにて、水銀燈コスプレを選びました。人生で2回目のコスプレであり、池袋サンシャインシティを訪れるのも初めてでした。
雨天の中でもメイクの完成度を保つため、気合を入れてしっかりとした濃いめメイクを施しました。赤いカラコンに広めにぼかした赤いアイシャドウ、そして美しい銀白のロングヘアが相まって、雨の景色の中でひときわ鮮やかに映えました。フェイスラインをよりキャラクターに近づけるため、特に顎のラインを中心にテーピングをかなり強めに貼ったところ、帰宅してメイクを落とす頃には顔が強張ってしまい、スマホの顔認証が解除できないほどでした。雨の中を一日中歩き回りながらテープの引っ張り感に耐えるのは、まさに精神力の試練でした。メイクではコンシーラーで唇の輪郭を消してから冷たいトーンのリップを塗り、目の下や頬骨あたりにも赤のアイシャドウをふんわり広げることで、雨の中でより冷ややかで清冽な雰囲気が出るように工夫しました。アイライナーやマスカラも雨をしのぐため超ウォータープルーフ仕様を徹底。初めての池ハロ参加でしかもこれほどの土砂降りの中、濡れたタイルを踏みしめて一日中動き回ったため足も限界でした。ロングドレスの裾が水たまりを引きずってずっしりと重くなり、濃いメイクもあって街行く人の視線を一身に浴び、恥ずかしくも思わず笑ってしまう一日でした。
雨で大きな黒い翼が濡れて重くなり破損するのを防ぐため、現場では羽を装着せずすべてレタッチに任せることにしました。大雨で大変な思いはしたものの、濡れそぼる環境と冷涼な光のトーンは、深い青のベルベット生地が際立つゴシック風ドレスや胸元の紫の宝石と驚くほど絶妙にマッチしました。ヘッドドレスの小さな紫の花が微風に揺れ、胸元に垂れる紫の宝石は雨粒をまとって透明感を増し、晴れの日以上に劇的な緊張感を醸し出してくれました。銀色のウィッグは雨で毛束がまとわりつき、撮影中もこまめな手直しが必要でした。雨脚が激しかったため通路の屋根際で風が収まる瞬間を狙い、雨粒の合間から光が差し込む一瞬を捉えて急いで数枚シャッターを切り、すぐさま軒下に戻って水分を拭き取るという撮影を繰り返しました。顔に打ちつける雨はとても冷たかったですが、それがかえってキャラクターの冷たい雰囲気に美しく合致していました。顔や首筋を伝う雨粒と赤い瞳のメイクが重なり、雨に濡れながらも気品を失わない人形のような佇まいを表現できました。
この撮影を乗り切れたのは、何よりも友人たちのおかげです。雨の中ずっと屈みながらベストなアングルを探し、素敵な雨中の会場写真を撮ってくださった寒默先生には感謝しかありません。冷たい風が吹きつける中、翊Yokoちゃんもわざわざ駆けつけてくれ、羽が舞い散る躍動感を出すためにウィッグや羽を何度も空高く放り投げてくれました。自分自身がずぶ濡れになりながらも撮影の仕上がりを気遣ってくれた姿には頭が下がります。目を開けるのもやっとの大雨の中、気力だけでポーズをキープする私を見てみんなが笑い出し、私もつられて笑いながら撮影していました。大混雑の池ハロで、豪雨の中これほど静かな撮影ポイントを見つけられたのも本当にありがたかったです。ドレスの裾を整えてくれるみんなの手は寒さで真っ赤になっており、ワンポーズ撮り終えるたびに駆け寄って髪の雫を拭き、ティッシュで衣装の水気を吸い取って整えてくれました。
初心者レイヤーとして、初めての池ハロでこれほど過酷な雨中撮影を経験することになりましたが、寒さに耐えた甲斐あって仕上がりの写真は大満足です。レンズ越しに映るメイクの質感は想像以上に綺麗で、銀白のウィッグとダークな羽がとても映えていました。今回の体験はかけがえのない貴重な思い出となりました。リアルな雨の情景が写真のクオリティを大いに引き上げてくれただけでなく、雨天特有の光のトーンがダークなゴシック風のキャラクターに驚くほど似合っていました。大雨はトラブル続きでしたが、晴れの日では絶対に生み出せない独特の雰囲気を授けてくれました。次にいつ雨脚が強まるかわからない緊張感の中での撮影も、今となっては最も鮮烈で忘れがたい記憶です。