この赤と白のカラーリングによるクリスマスをテーマにした衣装は、準備にかなりの工夫を凝らしました。それでは今回の撮影ディテールや衣装・メイクの感想についてお話しします。まずウィッグですが、右目を隠すスタイルを再現するため、前髪のカットには多くの時間をかけ、左側の青い瞳が綺麗に見えつつ視界を遮らないよう角度を何度も調整しました。カラコンは高発色のブルーを選び、ブラウンレッドのアイシャドウとピンクリップを合わせることで、暖色系の照明の下で深みのある目元を演出しました。髪につけた緑と金の髪飾りは意外と重量があるため、お辞儀やポーズ変更の際に傾かないようヘアピンでしっかりと固定しました。
衣装に目を向けると、トップスの白いレース襟は広めに開いており、赤白ストライプのリボンは硬めの素材で作られているため、大きく動いても型崩れせず立体的な形状をキープできるプロ仕様です。赤いドレスにはベロア生地が採用されており、光の当たり具合によって美しい光沢を放ち、質感も抜群です。両サイドの白い羽根の翼はこのスタイリングの見どころで、全体のシルエットをよりボリューミーにし、まるでクリスマスの小さな妖精のような愛らしさをプラスしています。
ポージングと構図については、今回特に脚のラインを美しく見せることを意識しました。白ストッキング(ニーハイソックス)と赤いハイヒールの組み合わせは膨張して見えやすいため、脚のラインの美しさが試されます。最高の視覚効果を得るため、ソファでのポージング時は脚の筋肉を適度に引き締めつつ、光が大腿部やふくらはぎの曲線を綺麗に浮き立たせる絶妙なアングルを探しました。最終的に表紙に選んだカットのように、両脚を片側に伸ばして体を少し後ろに倒し、アイレベルからややローアングルで捉えることで、脚を長く見せつつ自然でダイナミックな画面に仕上げました。
撮影ロケーションはレトロなレザーソファで、傍らにはクリスマスツリーやギフトボックスが置かれ、暖かなイエローの光が赤い衣装に降り注ぎ、クリスマスの雰囲気に完璧にマッチしていました。ソファの肘掛けにうつ伏せになったり、両手を後ろについて床を支えたりと様々なポーズを試みましたが、重みのあるスカートもあって柔軟性が求められました。床に両腕を広げて膝立ちしたカットでは、木目調の床に広がった赤いスカート生地が照明を浴びて満開の薔薇のように見え、非常に素晴らしい視覚効果を生み出しました。
クリスマス・コスプレの撮影ということで、表情はレム本来の清冷感とホリデーらしい活発さを兼ね備えた雰囲気を意識しました。まっすぐカメラを見つめたり、少し顎を上げたり、伏し目がちに視線を落としたりと、視線の配り方にもこだわり、それぞれ異なる感情の起伏を表現しました。また、白ストッキングや赤いハイヒール部分にはレフ板を使って明るさと透明感をプラスし、肌やストッキングがより滑らかに見えるよう工夫しました。事前準備から現場の連携までとてもスムーズに進み、達成感のある撮影となりました。今回はここまでシェアさせていただきます。